お見合いパーティー、1500円。 |AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

お見合いパーティー、1500円。

文・内藤みか

プロフィール  バックナンバー

このエントリーをはてなブックマークに追加

 38歳の女友達に誘われて、お見合いパーティーなるものに久しぶりに参加してみた。10年前にこういう催しに参加した時よりもずっと、40代50代向けのお見合いパーティーが増えている。しかも参加者を見ると初婚、つまり過去1度も結婚したことがない人も多かった。ちなみに女性の参加費は1500円だった(男性はもっと高額らしい)。

 私の父も44歳で結婚したので、年齢についてはあまり驚かない。ただ問題なのは、私の恋愛癖だった。今まで年下の男性としか交際したことがなく......40代のくせに、40代の男性との恋愛は、全く未知の世界だったのである。

 今までずっと20代が好きだと言い張ってきたが、さすがに40を超えると無理がある。そろそろ同い年ぐらいの男性と落ち着いた大人の恋愛を試してみたいという気持ちもあって参加したのだけれど、あまりにこの年代に不慣れのため、どういう会話がうけがいいのかも、全く見当がつかなかった。

 隣の席ではめかしこんで張り切っている女友達が、
「そうですよね~。ひとりでお墓に入るって淋しいし、誰かと一緒になりたいですよね~キャハハ☆」
 と盛り上がっている。お墓。お墓のことなんて考えたこともなかった。40代の婚活というのは、老後もふまえてアプローチしなくてはならないのか。人生の折り返しを過ぎたというのはこういうことなのだろうか。

 結局あたりさわりのない最近観た映画の話などをしてお茶を濁し続けた結果どうなったかというと、私は1人の男性とメールアドレス交換をしただけで終わった。友達はモテモテで、数人に交際を申し込まれていた。共に老後をという彼女のアピールは、大成功だったといえるだろう。

 その後、私は若手俳優達との打ち合わせに向かった。うつむきがちだったパーティーの時とは打って変わって、目をキラキラさせながらエキサイトしている自分がそこにいた。どうして自分は20代男子の前だとこんなに元気になってしまうのだろう。一生このままなのだろうか。もう、皆からは「ママ」と呼ばれる年齢だというのに。

 少し落ち込みながら、終電近い電車の中でケータイを見ると、先ほどのパーティーで知り合った同い年の男性からメールが2回も入っているではないか! 慌てて返信したけれど、3日経過した今日も、彼からのレスはない。ああ、せっかくアダルトな恋愛をするチャンスだったのかもしれないのに......。


(更新 2012/2/16 )


バックナンバー

コラム一覧

続きを読む

このエントリーをはてなブックマークに追加

プロフィール

内藤みか(ないとう・みか)

 小説家、エッセイスト。山梨県出身。デビュー当時「ケータイ小説の女王」の異名をとリ、現在も電子書籍サイトのダウンロードランキング常連。「年下男恋愛」「イケメン」についてのコンテンツを作り続け、「イケメン評論家」としても活動。近年はイケメン恋愛ゲームのシナリオや、芝居の脚本も手がけるように。『夢をかなえるツイッター』などSNSに関する著作も。近著に『誰も教えてくれない Facebook & Twitter 100のルール』。twitterアカウントは @micanaitoh

あわせて読みたい あわせて読みたい