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被災地支援、3000円。

文・内藤みか

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 最近は、新しいお仕事をいただくたびに、被災地に救援物資を贈るようにしている。

 この震災で多くの人が仕事を失った。働きたくても働き場所がない人達がハローワークに列を作っている。その姿をテレビニュースで観た後に、新しい仕事の依頼をいただいた。私は幸いなことにこういう状況下でも働く場をいただけ、お金をいただける。そのお金を被災地のかたへおすそわけしたいと純粋にそう思ったのだ。

 原稿料が入ってから何かを贈ろうとしても色々な支払いもあるし、おっくうになってしまうかもしれない。だから、原稿依頼があったら即、何かを被災地に贈ることにした。金額に関わらず、贈る品物はCD1枚程度、つまり3000円 前後とマイルールを作った。これなら無理なく続けられると思ったから。

 最初は2つの仕事を一気にいただいたこともあり、6000円でフライパンを大人買いして贈った。これは南三陸で調理器具が不足していると聞いたからだ。その次は、大船渡にブラ&ショーツセットを。その後はまた 南三陸にミネラルウォーターを贈った。

 すると不思議なことが起こった。品物を贈ったあとに、またすぐに新しいお仕事をいただけるようになったのだ。仕事をいただく→品物を贈る→またお仕事をいただく。最近の私はこの繰り返しだ。震災後で多少景気が上向きになってきたこともあるのだろうけれど何か、天からごほうびをいただいている気がする。

 これは何か良い循環が起きているのかもしれない。古代日本語かもと言われている「カタカムナ」でヨイマワリという言葉がある。これは良いことをすると良いことが起きるという循環を意味しているらしいけれど、まさにそれだと思う。

 昨日の夜も小説執筆の依頼をいただいたので、先ほど石巻に生理用品を贈った。するとほとんど間髪入れずに電話が鳴った。以前雑誌に掲載された原稿が、単行本化されるという連絡だった。やっぱり何かヨイマワリが起きているような気がする。さて次はどこに何をお贈りしようかな。

  でも不思議なのは、イケメンにいくらプレゼントをしても、愛が返ってこないということだ。どうして私の恋愛にはヨイマワリは起きないのかしらん......。


(更新 2011/5/19 )


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プロフィール

内藤みか(ないとう・みか)

 小説家、エッセイスト。山梨県出身。デビュー当時「ケータイ小説の女王」の異名をとリ、現在も電子書籍サイトのダウンロードランキング常連。「年下男恋愛」「イケメン」についてのコンテンツを作り続け、「イケメン評論家」としても活動。近年はイケメン恋愛ゲームのシナリオや、芝居の脚本も手がけるように。『夢をかなえるツイッター』などSNSに関する著作も。近著に『誰も教えてくれない Facebook & Twitter 100のルール』。twitterアカウントは @micanaitoh

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