和（写真）はチワワのミックス犬で、雄の7歳。近くの動物病院から譲り受け、家族の一員に。
家族みんな動物が大好きなので、犬がいたらいいなぁと思っていました。しかし、いろいろ考えると気安く受け入れる気にはなりませんでした。
ある日、里親募集の広告を見た主人が「飼いたい」と言いだしたのです。もう私たちも若くないのでためらいもありましたが、思い切って初めての犬を飼いました。
まだ和が1歳の頃、主人が散歩の途中で慌てて連絡してきました。和がゴミ収集車の音にびっくりしてパニックになり、リードを振りほどいて一目散に逃げたとのこと。
急いで玄関のドアを開けると、和が目の前にちょこんと座っていました。帰ってきていたのです。
ほんの5分くらいの間でしたが、どのように帰ってきたのか。広い車道や通ったことのない道もあるのに、まっすぐ家まで帰ってきてくれたことに感動でした。
3人の息子を育ててきましたが、それに劣らぬ可愛さで、主人も私も日に何度「なごみ～なごみ～」と声をかけることか。
顔を少し傾け、大きな目でじっとこちらを見る様子や、首の辺りをなでられるのが好きでそばに来て目を細める様子、手を伸ばせば体に触れられ、温もりを感じられることなどにいつも心が安らぎます。
遠方から息子たちがやって来ると「キュンキュン」と全身で喜びを表し、そばで見ているだけで笑顔いっぱいになります。
今コロナ禍での自粛生活ですが、家の中では和のおかげで穏やかな毎日。犬の世話は何かと大変ですが、それ以上の喜びや幸せを与えてもらっています。
和に出会えてよかった。
（永瀬文子さん／埼玉県／72歳／主婦）
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