第1127回 心臓の大手術に耐えたミッピー 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
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第1127回 心臓の大手術に耐えたミッピー

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 わが家のミッピー(写真、雄)は、生後3カ月で家族になってはや10年。そういえば最近元気がないなとは思っていた。年のせいかと思っていた。散歩の途中で足を踏ん張り、もう駄目、歩かないよ、とばかりに「父さん」である私の顔を見つめることもあった。
 そのうち咳をして倒れ、呼吸困難な状態になった。あわてて近所の動物病院を受診。診断結果は心臓の僧帽弁閉鎖不全症。エコーで血液の逆流する映像を見せられ、ショックを受けた。
 この病気は小型犬に多いらしい。リードを引っ張ってまで散歩させたことを悔やみ、ミッピーに謝った。
 次第に苦しそうにする頻度が増したので、循環器専門医を紹介していただいた。結果は、重症で余命9カ月プラスマイナス3カ月というものだった。
 どんなことをしても助けたいと先生にお願いし、横浜の専門病院を教わった。
 恐る恐る妻に相談すると、「悔いのないように、あなたの思うとおりにしていいよ」と言ってくれた。その言葉に跳びはねるように行動した。
 飛行機だと気圧の関係で心臓に悪いため、陸路の新幹線を選択。適当なケージと簡易酸素ボンベも用意した。鹿児島から新横浜までおよそ7時間の長旅だった。
 心臓を止め、血液を体外循環させるため人工心肺を使う本格的な手術を受けた。ミッピーは健気にも小さな体でこの大手術に耐えた。術後の管理も完璧になされ、4日後には元気になって退院できた。
 妻と3人の以前どおりの平凡で幸せな日々が帰ってきた。妻は万一の時の私のことのほうが心配だったらしい。
 お互いあと何年生きられるかわからないが、ミッピーの闘病で命のありがたさと一日一日を大事に生きる大切さを教えられた。

(友利優一さん 鹿児島県/63歳/歯科医)

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(更新 2015/5/28 )


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