第1116回 福島のお母さん、たまは元気です 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1116回 福島のお母さん、たまは元気です

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 たまちゃん(写真、雌)、20歳。人懐こい可愛い子で、トイレをすると鳴いて教えてくれる賢い子です。
 この子は福島の被災猫。1年前にわが家へ来ました。
 東日本大震災に伴う原発事故で、ご高齢の元飼い主さんが避難。元飼い主であるお母さんは、すぐには帰れないとわかった時点で動物愛護団体にレスキューを依頼し、たまちゃんはシェルターにお世話になっていました。それから約3年。
 お母さんは、当初はまたたまちゃんと一緒に暮らしたいと思っていました。しかし、避難生活が長引き、愛護団体が神奈川から福岡へ移転することもあって、たまちゃんに新しいおうちをと、シェルターでの預かりから里親さん募集に切り替えたそうです。
 けれども、お年寄りの猫さんはなかなかおうちが見付からず、たまちゃんはずっとシェルターにいました。
 その話を聞き、家族会議をして色々悩んだ末、たまちゃんにわが家へ来てもらうことにしました。
 お年もお年なので、本当に看取るつもりで引き取ったのですが、心配したのは最初の2、3日だけ。快眠快食快便で、今ではうちのどの猫より元気です。
 これなら、また1年、元気で居てくれるかな~?
 ゴロゴロと甘えてくれるたまちゃんに、わが家の人間も癒やされております。
 元の飼い主のお母さんにも、お手紙でたまちゃんの様子をお知らせしています。
 本当だったらたまちゃんは今ごろお母さんと日向ぼっこでもしていられたはずですが、シェルターにいるよりはうちのほうがまだいいか……と思っています。
 たまちゃんは、いつまで元気でいられるかわからないほど長寿の猫さんです。元気なうちに、できればお母さんに会わせてあげたい、それが今のわが家の一番の願いです。

(小田あさみさん 埼玉県/49歳/主婦)

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(更新 2015/3/ 5 )


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