第1070回 庭の守護ネコ、虎ちゃん 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1070回 庭の守護ネコ、虎ちゃん

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 わが家の虎ちゃん(3歳、雄、写真)は、マンションの庭の守り神です。庭にはトカゲやヘビなどの小動物がいるはずですが、虎ちゃんのおかげで全く姿を見なくなりました。
 夏にはクマゼミがジャージャーと鳴くのですが、セミには虎ちゃんもお手上げです。以前、セミにおしっこをひっかけられて以来、そそくさと大きな葉をつけているヤツデの陰にもぐり込んでセミを無視します。おしっこをかけられたことで、プライドが傷つけられたのかもしれません。
 虎ちゃんはどこにでもいる雑種の猫です。敏捷で、リビングのガラス戸を少し開けてやると身をひるがえして出ていきます。
 行き先は大概マンションの共通の庭で、管理人さんも心得たものです。追っ払うでもなく、しかし餌は絶対にやりません。飼い主である私からよくお願いしてありますから。それでも外で何か食べているのか家では食が細く、市販のキャットフードは好みません。
 最近は隣のマンションの玄関の庭にも現れているようです。ここでも管理人さんと仲良くなり「玄関のシーサー」となっています。
 日のある間はそこでごろごろして日光浴。気まぐれに起き上がって、プイとどこかに行ってしまうこともあるとのことです。
 虎ちゃんは夕方になるとわが家のべランダに戻り、にゃんにゃんと鳴きます。きっと猫語で「ただいま」と言っているのでしょう。
 リビングのガラス戸を少し開けてやると細い体をこすりつけるようにして、隙間からスルッと這いこみます。そして自分の定位置に戻って毛づくろい。
 飼い主が営業職なので虎ちゃんも外回りに精を出すのかもしれません。味もそっけもない虎ちゃんですが、その姿を見るだけでホッとします。

(村上定さん 兵庫県/60歳/会社員)

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(更新 2014/4/ 3 )


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