第1035回 生死の境から生還したミィー 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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第1035回 生死の境から生還したミィー

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ミィー

ミィー

サリー

サリー

ラッキー

ラッキー

「5歳のお誕生日おめでとう」と毎日通院している病院の獣医師に言われたミィー(写真1枚目)。生後4カ月で先天性腎形成不全とわかり、「余命3カ月」と診断された彼なので、5歳の誕生日を迎えられ、妹猫や弟猫と元気に走り回っているのは本当にめでたいのだ。
 彼は3年前にこの欄に登場したが、その後、生死の境をさまよった。3歳の夏に突然、体調を崩したのだ。
 水分などをチューブで体内に入れる輸液により、雑菌が入ったらしい。下半身の毛が抜け、骨が透けて見えた。体からは異臭がして紙のように軽くなった。一進一退を繰り返す度に覚悟を決めたが、2カ月後にようやく快方に向かい始めた。
 それから2年。人の言葉がよくわかり、プライドの高いところは今も変わらない。93歳の母の介護のためにこちらに来ている妹とはラブラブの仲である。
 妹が2週間東京に帰るので、ミィーの目を見ながら真剣な顔で言い聞かせた。目をクリクリさせて聞いていた彼は理解したのか、妹を探して鳴くことは一度もなかった。ところが妹が戻ると、まるで怒っているかのように、3日間、妹に近付かなかった。
 そんなミィーには義理の妹弟がいる。妹サリー(写真2枚目)は入院中に仲良しになった心優しい猫。弟は昨秋、わが家の玄関にスーッと入ってきた黒猫。自ら活路を開いたのでラッキー(写真3枚目)と名付けた。
 ある夜、茶の間で高い場所の雌と床の雄2匹が車座になって会議をしていた。母や妹、私にどうしたら気に入られるか情報交換していたのかもしれない。
「腎臓の数値が高いながら、絶妙なバランスを保って元気なのです」。獣医師にそう言われているミィーだが、家族6人揃ったこの安息の日々が一日でも長く続くことを祈っている。

(平出陽子さん 北海道/64歳/地方議員)

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(更新 2013/7/18 )


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