菅田将暉と原田美枝子のW主演映画、主題歌は劇中に登場するヴァーチャル・アーティスト
菅田将暉と原田美枝子のW主演映画、主題歌は劇中に登場するヴァーチャル・アーティスト

 Yaffleプロデュースのもと、ヴァーチャル・アーティストのKOEが川村元気の最新映画『百花』でCDデビューする。

 川村が2019年に発表した自身4作目の小説『百花』(文春文庫刊)を映画化した本作は、過去のある事件をきっかけに、互いの心の溝を埋められないまま過ごしてきた葛西泉(菅田将暉)と母・百合子(原田美枝子)を中心に展開していく。ピアノ教室を営む百合子は認知症と診断され、次第にピアノも弾けなくなっていくが、百合子が記憶を失うたびに、泉は母との思い出を蘇らせていき、泉は母を支えていこうと決意。だがある日、泉は百合子の部屋で事件の真相を綴った日記を見つけてしまう。

 劇中でレコード会社に勤務する泉と泉の妻・香織(長澤まさみ)は、AIに数々の音楽の記憶を学習させ、理想のヴァーチャル・ヒューマン・アーティストをデビューさせる音楽プロジェクトに携わっており、そのヴァーチャル・アーティストであるKOEが映画のストーリー同様にデビューする。

 KOEとKOEが歌う主題歌「Hello,I am KOE」をプロデュースするYaffleは、「お題を聞いた時、とても面白そうだと思いましたし、光栄でした。今の時代ならではのテクノロジーとの向き合い方を自分なりに表現しました。」とコメントした。

 「Hello,I am KOE」は現在公開されている予告篇の一部に使用されており、同曲を収録したEP『Hello, I am KOE』にはYaffle、Doul、音楽家の網守将平が参加。同EPと『百花』のサウンドトラックは9月7日に発売される。

◎Yaffleコメント
お題を聞いた時、とても面白そうだと思いましたし、光栄でした。間違いなく音楽もテクノロジーの進化と共にアップデートされてきたものですし、今後もそうだと思います。ただ、音楽で機械を表現するうえで使い古された、従来の「テクノロジー進歩と共に歩む」というありきたりなものではなく、今の時代ならではのテクノロジーとの向き合い方を自分なりに表現しました。また、今回のように複数のアーティストで、存在しない1人のアーティストをつくりあげるというプロジェクトは後にも先にも無いんじゃないかと思うので、とても貴重な経験でした。

◎菅田将暉コメント
洗練されていながら、何かが欠けているような、何かを探しているような切なさを感じました。記憶を辿る物語がまた何層にも膨れ上がる楽曲だと思います。

◎公開情報
『百花』
2022年9月9日(金)より、全国公開
監督:川村元気
原作:川村元気『百花』(文春文庫刊)
出演:菅田将暉、原田美枝子、長澤まさみ、北村有起哉、岡山天音、河合優実ほか
配給:東宝
(C) 2022「百花」製作委員会