ジェイ・Z、音楽活動を引退するつもりはないと語る
ジェイ・Z、音楽活動を引退するつもりはないと語る

 ジェイ・Zの最新アルバム『4:44』のリリースから5年という長い月日が経とうとしている。この休止期間、そして今月末には妻ビヨンセのニュー・アルバム『ルネッサンス』の発売が控えていることもあり、52歳のジェイ・Zはもう永久に新曲を出すつもりがないのかとファンは疑問に思っているだろう。しかし本人によると、引退は考えていないようだ。

 ケヴィン・ハートが聞き手を務めるトーク番組『Hart to Heart』シーズン2のチラ見せ動画でジェイ・Zは、自身の今後のキャリアの方向性について、音楽活動についてはチャンスに任せているが、完全に離れる予定はないと話している。

 彼は、「次に何が起こるかは分からない。積極的に音楽は作っていないし、アルバムも作ってないし、その予定もない。でも引退したとは絶対に言いたくない。これは(神から与えられた)才能だから、自分から止めるものではない」と語っている。

 ジェイ・Zは、2003年の『ザ・ブラック・アルバム』発表後にヒップホップ界からの引退を表明し、米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで豪華な引退パーティーとコンサートを開いた。だが結局、2006年に別のアルバム『キングダム・カム』で復帰することとなった。

 このことについて彼は、「(引退を)やってみたんだよ。でも自分には向いていなかった。ただ休養が必要だったんだな。でも当時はもう本当にバーンアウトしてしまったと思っていた。97年、98年、99年……って毎年アルバムを出して、その合間にはサントラ、他の人のアルバム、ロッカフェラ・レコード、次から次へとツアー。ある日突然顔を上げて、“疲れたな”って思ったんだ」と説明している。

 現在、ジェイ・Zは音楽活動についてはあえて何も決めていない。「(音楽については)どんなことでも受け入れる用意はある。違う形、違う解釈になるかもしれない。もしかしたらアルバムじゃないかもしれない。もしかしたらそうかもしれない。全く分からない。ただオープンにはしておこうと思っている」と彼は話している。