マネスキン、「スーパーモデル」のシネマティックなMV解禁
マネスキン、「スーパーモデル」のシネマティックなMV解禁

 今年8月に来日するマネスキンの最新曲「スーパーモデル」のミュージック・ビデオが公開された。

 英ロンドンで撮影された今回のMVは、デュオの映画監督ベッドルーム・プロジェクツとベン・チャペルが監督を務めた。クエンティン・タランティーノやアルフレッド・ヒッチコックの伝統的な要素を組み合わせ、大惨事が次々と展開する中、楽曲の激しいムードと遊び心のある歌詞を完璧な形でとらえている。メンバーはグッチに身を包み、自身たちによる脚本で出演しており、全編にわたるシネマティックなビジュアルも注目だ。

 MVについてメンバーは、「今回のMVは、僕たちが好きな90年代の映画へのトリビュートにしたかったんだ。曲の中でとらえようとした、謎めいたキャラクターのシネマティックな雰囲気を、ビジュアルにも反映させたかった。アイデアを考え付いてからは監督たちと密接に連絡を取り合って、僕たちの大好きな90年代の映画から切り出したフレームやシーケンスを再現していった。ロンドンでのロケは本当に楽しかったよ。おかしなシーンはB級の探偵映画を思い出したね(笑)」と述べている。

 監督のベン・チャペルは、「このMVはLAのプールサイドで1週間くらいのんびりした後で生まれた。メンバーが90年代のヴォーグ誌を指でパラパラとめくっていたので、メンバーと好きな90年代の映画などについて語り合った。MV全体を通じて、小さなオマージュをできるだけたくさん忍び込ませようとしたんだ」とコメントしている。

 またもう一方の監督ベッドルーム・プロジェクツは「MVは“ラン・ローラ・ラン”、“レザボア・ドッグス”のような90年代の映画やヒッチコック、それから1950年代のハリウッド映画などを参考にインスピレーションを得たプロジェクトだった。謎のハンドバッグというマクガフィン(訳注:ヒッチコックの造語。ストーリー展開に一役買うもの)は“マーニー”や“パルプ・フィクション”から思いついた。スーパー16mmフィルムで撮影したんだ」と話している。

 メンバー自身は最近公開されたインタビューで同曲について、「あるスーパーモデルと過ごしたいと思うんだけど、そうしたらトラブルに巻き込まれてしまうかもしれない。タバコみたいなものだよね。大好きだけど、そいつに残念ながら殺されてしまうことも分かっているんだ」と語っており、クールなロック・サウンドにどこかシニカルな世界観が漂う、彼らの真骨頂ともいえる世界観を見事にこのMVに反映している。

 なお、初来日を記念して、昨年リリースされたアルバム『テアトロ・ディーラVol. I』が来日記念盤として8月3日に完全生産限定でCDリリースされる。オリジナルの内容に加え、ラバーバンドが付属される。そして昨年、米LAで行われたライブ音源4曲も追加収録される。さらにこれまで日本ではCD未発売だった、1st EP『チョーズン』、1stフルアルバム『イル・バッロ・デッラ・ヴィータ』も同日に日本盤CDがリリースされる。

◎リリース情報
シングル「スーパーモデル」
2022/5/13 DIGITAL RELEASE
https://SonyMusicJapan.lnk.to/ManeskinSUPERMODEL

◎公演情報
【SUMMER SONIC 2022】
マネスキン出演日
2022年8月20日(土)東京会場
2022年8月21日(日)大阪会場
https://www.summersonic.com/

単独公演
2022年8月18日(木)東京 ・豊洲PIT
OPEN 18:00 / START 19:00
チケット:7,500円(オールスタンディング/税込/別途1ドリンク)
INFO: Creativeman https://www.creativeman.co.jp/

Photo: Francis Delacroix