トレント・レズナー、マリリン・マンソンを非難「25年近く前に彼とは絶縁している」
トレント・レズナー、マリリン・マンソンを非難「25年近く前に彼とは絶縁している」

 米女優エヴァン・レイチェル・ウッドが、元交際相手マリリン・マンソンの虐待を告発した2日後となる現地時間2021年2月3日、トレント・レズナーがかつてのコラボレーターのマンソンを糾弾する声明を発表した。

 自身のナッシング・レコードにマンソンを契約したレズナーは、1994年にマンソンのアルバム『ポートレイト・オブ・アン・アメリカン・ファミリー』をプロデュースした。その後マンソンは、1998年に発売した自伝『The Long Hard Road Out of Hell』で、90年代にレズナーと一緒に泥酔した女性に肉体的および性的暴行を加えたことを回想している。

 マンソンが複数の女性により虐待の告発を受けたことで、この出来事が再び取り沙汰されたため、レズナーは「私は何年にもわたってマンソンという人間に対する嫌悪感を声高に訴えてきたし、25年近く前に彼とは絶縁している」と米ピッチフォークへの声明で述べた。「当時説明したように、マンソンの自伝の一節は完全なでっち上げである。本の発売当初、私は激怒し気分を害したが、それは今でも変わらない」と説明した。

 ウッドは、2月1日に「虐待者の名前はブライアン・ワーナーで、世間ではマリリン・マンソンとしても知られています。私は10代の頃から、彼に(彼の好みに合いように)教育され、何年も私を恐ろしく虐待しました。私は服従するよう、洗脳され操られていました。もう報復や名誉棄損、脅迫に怯えて生きるのは終わり」と自身のインスタグラムに投稿していた。さらには「彼がこれ以上(女性たちの)人生を台無しにする前に、この危険な男(の悪事)をさらし、彼を自由にさせてきた数々の業界を非難するために私はここにいる。黙ることをやめた多くの被害者たちを私は支持する」と述べていた。

 ウッドの告発に続いて、他に4人の女性がマンソンから同じような恐ろしい虐待を受けたと名乗り出た。女優で活動家でもあるウッドは、2016年後半に初めて性的暴行を受けた経験を語り、過去に2度レイプされ、そのうちの一人は当時の恋人であったと明かした。

 マンソンは声明で、これらの主張を「現実を恐ろしく歪曲した解釈」と述べ、「私の親密な関係は常に同じ考えを持ったパートナーと完全に同意してきた」と綴った。「方法や理由に関わらず、今彼女たちは過去の事実を曲げて伝えることを選択した。それが真実である」と続けた。

 疑惑が明るみになって以来、マンソンは所属レーベルのLoma Vista Recordingsから契約を切られ、StarzのTVドラマ・シリーズ『アメリカン・ゴッズ』とShudderのホラー・シリーズ『クリープショー』の出演回から削除されている。