武瑠「endrollのその後に続く光を見つけた」sleepyhead第1期の集大成! 愛するBLITZで革命的アクト ビリー・アイリッシュカバーも 〈Billboard JAPAN〉|AERA dot. (アエラドット)

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武瑠「endrollのその後に続く光を見つけた」sleepyhead第1期の集大成! 愛するBLITZで革命的アクト ビリー・アイリッシュカバーも

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武瑠「endrollのその後に続く光を見つけた」sleepyhead第1期の集大成! 愛するBLITZで革命的アクト ビリー・アイリッシュカバーも

武瑠「endrollのその後に続く光を見つけた」sleepyhead第1期の集大成! 愛するBLITZで革命的アクト ビリー・アイリッシュカバーも


 日本武道館でのラストライブをもって、10年の歴史に幕を閉じたSuGのフロントマン・武瑠が、2018年1月31日より3D音楽プロジェクト・sleepyheadをスタート。山中拓也(THE ORAL CIGARETTES)、SKY-HI、TeddyLoid、Katsuma(coldrain)等々錚々たる面々とのコラボレーションを実現したり、カジノ型ライブ【BEAT GAMBLES】を立ち上げたりと、バンド時代以上に“新しい世界へ連れていく為のストーリー”を展開している。
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 そんなsleepyheadの史上最大規模ワンマンライブ【sleepyhead LIVE TOUR 2019 FINAL「SHINE A LIGHT」】が、11月21日にマイナビBLITZ赤坂にて開催。事前のインタビューで「今聴いている音楽や今の生活に対して「退屈だ」と思っている人に来てほしい。大体の人が好きなモノはもう世の中にあると思うんですよ。でも、それでは「ちょっと足りないな」と思っている人に観てもらいたいし、そういう人たちと人生を歩んでいきたい」と語っていた武瑠だが、それをまんま体現する3D音楽ショーが繰り広げられた。

<バンド時代にも増して“新しい世界を見せたくて仕方ない”革命児の証明>

 SuGがメジャーデビューして最初のツアーファイナルを迎えた地であり、敬愛する先輩・MIYAVIのライブを観て悔しくて泣いた場所でもあり、THE ORAL CIGARETTESを初めて目撃したり、sleepyheadのライブドラマー・前田遊野を発見した会場でもある赤坂BLITZ。そんな幾度となくメモリアルなタイミングで居合わせてきたステージに立つのも、おそらくこの日が最後だ(同所は再開発によるライブ営業終了が決定している)。武瑠はsleepyhead第1章の集大成としてド頭から衝撃のアクトをガンガン畳み掛けていく。

 ベース、ドラムス、キーボード、レーザー、VJとバンドだけでなく演出を手掛けるクリエイターもメンバーとしてステージに並び、スクリーンの真下には白い棺桶を模したクローゼット(実際にこちらから衣装を取り出して着替えていく)。その中心に立つ武瑠が激しく歌い踊る編成で、ドラムンベースやテクノなどダンスミュージック基調の超絶キラーチューンを畳み掛けていくのだが、冒頭から10人ものダンサーが登場して所狭しと踊り狂い、そのうち2人はドラゥグクイーンのような風貌ながら漆黒の衣装を身に纏っていたりと、何もかもが斬新であり、とにかく目や耳に飛び込んでくる情報量が半端ない。自身で立ち上げた個人事務所での活動ゆえ、小規模で活動せざるを得ない状況のアーティストのはずなのだが、日本武道館でのSuGラストライブをも凌駕しかねない、拘り抜いた演出の爆盛りぶりたるや! フロアを満員にしても借金するレベルの予算を注ぎ込んだらしいが(笑)、彼が根っからの表現至上主義で、バンド時代にも増して“新しい世界を見せたくて仕方ない”革命児であることを証明する、自身の生き様を全面に打ち出した世界がそこにあった。

<sleepyheadのロック×ダンスミュージックを唯一無二にした瞬間>

 「ソロプロジェクト・sleepyheadでこの場所に帰ってこれたこと、本当に感謝しています。ありがとうございます。今日はバンドメンバーだけじゃなくて、レーザーやVJだったり、他にもいろんなスタッフさんが集まってくれています。だから俺が特別なことをしなくても勝手に特別な夜になるんだろうなと思っています。いつもと同じように大好きな曲、リズム、メロディー、すべてを楽しんで歌いたいと思います」そう穏やかな表情で語ると、序盤のひたすら熱狂の渦を生み続けていたモードとは打って変わり、切なさと優しさを内包したベッドルームミュージック、sleepyheadの名に相応しい「bedside」「akubi_girl」などの幻想的で愛らしいナンバーを艶っぽく歌い届けていく。また、ライブ中盤では、武瑠自らクラフトワークのように卓上のDJミキサーとノートPCを操作しながら「退行的進化」、まさかのビリー・アイリッシュ「bud guy」カバーをお届けする一幕も。同曲は全米No.1を獲得した2019年最大の世界的ヒットナンバーだが、あの独創的で唯一無二の世界観をカバーしてしまう発想にも驚くことながら、知らない人からしたらsleepyheadの新曲と勘違いするであろうレベルで自分化できてしまっている属性に感服した。

 そんな世界的異端児とも自然体でシンクロできてしまった武瑠は、続いてはバンドのフロントマンとして戦い続けてきた経験値をフル活用し、ロックスター然とした様相で「飛べ! 東京! 叫べ!」と「MY FORTUNE FADED」「酩酊」「1 2 3 for hype sex heaven」「meltbeat」などの衝撃作を連発。ここ日本でもBOOM BOOM SATELLITESやサカナクションなど選ばれし先人たちが極めてきたロック×ダンスミュージックの有機的融合ではあるが、決して誰のようでもない、圧倒的な色気と猟奇を孕んだソレが熱狂するオーディエンスとの絡み合いの中で次々と覚醒していく。ヴィジュアル系シーンから出てきたアーティストが辿り着く先としては、あまりに異例すぎる。けれども、そのストーリーを肯定も否定もしてきた道程からもたらされた個性が、sleepyheadのロック×ダンスミュージックの有機的融合を唯一無二のモノにしている。この日のライブは、そんな彼の人生がひとつの結実を見せた瞬間に立ち会っている感覚にもなった。「行こうぜ! 音楽で無重力地帯へ!」その目論見が見事果たされると、本編最後に「endroll」が披露される。

<endroll=start「sleepyheadを目掛けて来てくれた皆さんが本当に希望です」>

 「今回のツアータイトルは「endroll」だったんですけど、ファイナルのタイトルは付けていなくて。ツアーの途中で今日の公演名を「SHINE A LIGHT」、“endrollのその後に続く光を見つけた”という意味で、そういうタイトルを付けさせてもらいました。「endroll」も“そのあとの一歩目”という気持ちを込めたタイトルで、endroll=startという気持ちでいます。来年やりたいことはすごくハッキリしていて、やってみたいことがひとつシンプルにあって、だから今日はそのシンプルに向かう為にいろんなことを試してみたんですけど、前日のリハから、そして本番の中でもどんどんどんどんまた新しい可能性とか「これやったらもっと楽しいんじゃないかな」というモノを見つけられました。そういう場があることにすごく感謝しています。みんなの前で挑戦して、実験するって本当に凄いことで、ソレを「好きだ」と言ってくれる人がいるのは本当に幸せなことなんだなと思います。ジャンルもなく、先輩後輩の関係もあまりない、sleepyhead独自の場所にいますけど、こんな風にね、ジャンルとかじゃなく、sleepyheadを目掛けて来てくれた皆さんが本当に希望です。ありがとうございました」―――

 そんな想いを200%乗せて歌い奏でられた「endroll」にシンガロングで応えるオーディエンス。バンドからソロへ。一度は本当に独りとなり、音楽で生きていく人生すらも捨てそうになった武瑠がそれでも音楽を求め、皆との繋がりを求めたことで辿り着いたendroll。それをここにいる全員で体現し、そして全員で光へ向かっていく流れ。心が震えないわけもなかった。

<“新しい世界へ連れていく為のストーリー”はここからが本番>

 そして、新たなストーリーは早くも始まった。アンコールでMVと共に初披露された新曲「ぼくのじゃない」。忘れられない恋を歌ったバラード。そして、SuG「桜雨」の続編(MVには「桜雨」でカップル役を務めた北村諒と篠崎こころが再び出演。金子理江(LADYBABY)、chi、ウタ丸、なつかといった新キャストも)。これまでのストーリーに決着をつけられたからこそ打ち出せたのであろうソレは、sleepyheadの存在と音楽を今より遥か広く遠くへと届けられる可能性に溢れていた。もっと分かりやすく言えば、誰もが共鳴できるであろう名曲が誕生していた。これからsleepyheadはまだ見ぬ多くの人々から愛されることになるだろう。

 こうしてsleepyhead第1期終了~第2期の幕開けを一夜にして表現してみせた【sleepyhead LIVE TOUR 2019 FINAL「SHINE A LIGHT」】。新曲「ぼくのじゃない」初披露のあと、2020年への展望が語られ、この日最大の盛り上がりを見せる数曲の披露もあったのだが、それは来年3月11日にリリースされるLIVE DVD&Blu-ray『SHINE A LIGHT』をご覧頂きたい。この日、現地に居合わせた者たちが感じ取った衝撃と感動のすべてを共有してもらえたらと思う。sleepyheadによる“新しい世界へ連れていく為のストーリー”はここからが本番なのだから。

取材&テキスト:平賀哲雄

◎ライブ【sleepyhead LIVE TOUR 2019 FINAL「SHINE A LIGHT」】
2019年11月21日(木)マイナビBLITZ赤坂 セットリスト:
SE.doors
01.dark side beach
02.heartbreaker
03.闇雲
04.LAIDBACK
05.WANT ME BACK
06.bedside
07.akubi_girl
08.アトノマツリデ
09.退行的進化
10.bud guy(Cover:Billie Eilish)
11.MY FORTUNE FADED
12.酩酊
13.clap clap
14.狂宴騒々
15.1 2 3 for hype sex heaven
16.meltbeat
17.endroll
En1.ぼくのじゃない
En2.結局
En3.熱帯夜
En4.heartbreaker

◎リリース情報
配信シングル「ぼくのじゃない」
2019/11/22 RELEASE

LIVE Blu-ray『SHINE A LIGHT』
2020/03/11 RELEASE
<完全受注限定盤(1Blu-ray+1DVD+1CD+特典) >
SACT-0009 / 12,000円(tax out)
【Blu-ray】
・「endroll Tour Final ‘SHINE A LIGHT’」 / 公演全19曲収録
【DVD】
・ 「endroll Tour Back Stage Document」
・「社長の休日vol.2 in 直島」 [CD収録内容]
新曲「ぼくのじゃない」含むライブ音源全19曲収録

◎ツアー情報
【sleepyhead LIVE TOUR 2020】
2020年03月03日(火)東京・下北沢 BASEMENTBAR
2020年03月06日(金)名古屋・大須 ell.FITS ALL
2020年03月07日(土)大阪・心斎橋 DROP

【sleepyhead LIVE TOUR 2020 FINAL】
2020年03月17日(火)東京 渋谷 WOMB


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