ポール・マッカートニー、動物実験廃止を訴える「Looking For Changes」MVを公開
ポール・マッカートニー、動物実験廃止を訴える「Looking For Changes」MVを公開

 徹底したベジタリアンで、熱心な動物愛護運動家の顔も持つポール・マッカートニーが、1993年に出したプロテスト・ソング「Looking For Changes」のミュージック・ビデオを2019年10月23日に公開した。過去にも何度か協力してきたPETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)のキャンペーンの一環として制作されたもので、動物実験廃止を訴える内容となっている。

 米ビルボード独占で公開されたMVは全編アニメで、前半は具体的な歌詞の内容をそのまま映像化しており、後半は心を入れ替えた研究員がポールや動物たちとともに米国会議事堂を訪れて動物実験に抗議するというストーリーになっている。

 ポールは声明で、「私は、動物を研究室から助け出すこの流れが続くような“変化を求めている”」と曲の題名にかけて述べ、「動物実験は非倫理的だ。大失敗であり、時間と金の無駄でもある。私たちは向上できるし、するべきだ」とコメントしている。

 先月、米国立衛生研究所の財源を決定する議会委員会の一員であるLucille Roybal-Allard議員が、Francis Collins所長に動物実験を減らすよう求めた。PETAによると、動物を使った基礎研究の9割が人間の治療法開発につながっていない。米環境保護庁はその後、全ての動物実験を停止すると発表した。