故デヴィッド・ボウイ、未発表音源収録のシングル・ボックス発売決定
故デヴィッド・ボウイ、未発表音源収録のシングル・ボックス発売決定

 デヴィッド・ボウイの未発表音源を収録したシングル・ボックス『クレアヴィル・グローヴ・デモ(原題: CLAREVILLE GROVE DEMOS)』がリリースされることが決定した。

 2019年は、デヴィッド・ボウイ最初のヒット作『スペイス・オディティ』の発売から50周年を迎えるアニヴァーサリー・イヤー。この記念すべき年を祝福すべく、先日発表された『スペイス・オディティ』制作時の貴重な未発表音源集『スパイング・スルー・ア・キーホール』(4枚組7インチ・シングル・ボックス)に続き、4曲の完全未発表音源を含む彼の自宅でレコーディングされていた全6曲の貴重な音源を収録したもう一つの未発表音源集『クレアヴィル・グローヴ・デモ』(3枚組7インチ・シングル・ボックス)がリリースされることが決定した。このボックスは、ボウイの音楽的旅路、そして彼のアーティスト/ソングライターとしての進化における最も初期の姿を捉えたものとなる。

 このボックスに収録されている音源は、1969年1月にデヴィッドが当時住んでいたロンドンのクレアヴィル・グローヴにあるアパートにて行われたデモ・セッションをレコーディングしたもの。デヴィッドと彼の当時のガールフレンド、ヘルミオーネ・ファージンゲールと共にトリオ編成のTHE FEATHERS(この頃には既にTHE FEATHERSとしての活動は終わりを迎えていた)として活動していた、ジョン・“ハッチ”・ハッチンソンとのデュオという編成でのレコーディングとなっている。

 ボックスのジャケットおよび中面には、デヴィッドとヘルミオーネが同棲していたクレアヴィル・グローヴのアパートで、当時のマネージャーであるケン・ピットが撮影した貴重な写真を使用。写真のデヴィッドは、映画『THE VIRGIN SOLDIERS』の役柄に合わせた短い髪形となっており、10年後のベルリン期を思わせるような髪型となっている。

 『スパイング・スルー・ア・キーホール』と同様、今回のボックスに収納されているシングル盤のデザインは、デヴィッドが当時出版会社やレコード会社に音源を送る際に使っていたデモ盤のレーベルを復刻したものとなっており、中にはEMI DISCのレーベル面にボウイ直筆の楽曲タイトルが書かれたものも含まれている。なお、全音源はモノラル録音となっており、45回転仕様となっている。

◎リリース情報
3枚組7インチ・シングル・ボックス『クレアヴィル・グローヴ・デモ』
2019/5/17 RELEASE ※輸入盤で発売