6ix9ine(シックスナイン)、9件の容疑を認める 情報提供と引き換えに減刑か 
6ix9ine(シックスナイン)、9件の容疑を認める 情報提供と引き換えに減刑か 

 現在勾留中のラッパーTekashi 6ix9ine(テカシ・シックスナイン)ことダニエル・ヘルナンデスが、計9つの容疑を認め、ギャング集団Nine Trey Bloods(ナイン・トレイ・ブラッズ)への捜査に協力すると米ニューヨークのNBC4が報じている。

 シックスナイン側の有罪答弁は2019年2月2日に行われたが、裁判所記録は2月7日に検察側が公開の申し立てをするまで非公開とされる。シックスナインは、「自身もメンバーであると認めた、または近々認めるとみられるものと同じ犯罪集団に関与する複数の凶悪な人物たちに対する」情報を提供し、捜査当局へ協力するものとみられている。

 2018年11月にほか5名とともに逮捕されたシックスナインは、同年7月に米ニューヨーク・ブルックリンで第三者が打たれた発砲事件や、春ごろにライバル・ギャングのメンバーを銃で脅し金を奪った銃器法違反のほか、恐喝行為などを含む多数の罪に問われている。AP通信によると、シックスナインは2017年秋にNine Trey Bloodsのメンバーになり、昨年3月にライバル・メンバーの命を狙う手助けをした。

 11月にシックスナインが問われた罪は、銃器法違反が4件、恐喝への共謀が1件、恐喝を手助けする目的の凶悪犯罪が1件、麻薬の不法取引が1件で、何度か保釈を請求したが却下されている。彼の弁護を担当しているランス・ラザーロは当初、「すべての容疑について無実である」と発言し、シックスナイン側は裁判所で無罪を主張、2019年9月4日に公判が開かれる予定だった。

 AP通信によると、シックスナインが法廷ですべての容疑を認めて正直に証言した場合、最短で47年の懲役が科せられる予定だったが、今回の司法取引により大幅な減刑が認められる可能性が出てきた。