テイラー・スウィフト、「シェイク・イット・オフ」の歌詞を巡り告訴される
テイラー・スウィフト、「シェイク・イット・オフ」の歌詞を巡り告訴される

 テイラー・スウィフトが「シェイク・イット・オフ」の歌詞を巡り、2000年代初期に活躍した女性R&Bトリオ、3LWの楽曲「Playas Gon’ Play」(プレイヤズ・ゴン・プレイ)のソングライターたちに告訴された。

 米カリフォルニア州連邦地裁に提出された訴状によると、3LW側は「シェイク・イット・オフ」がリリースされる10年以上前に「Playas Gon’ Play」で“Playas, they gonna play / And haters, they gonna hate”という歌詞を使っており、テイラーの楽曲のサビ“the players gonna play, play, play, play, play and the haters gonna hate, hate, hate, hate, hate”が盗用であると指摘している。

 2001年にリリースされた「Playas Gon’ Play」を共作したショーン・ホールとネイサン・バトラーは、今ではあちこちで耳にするこのフレーズを広めたのは自分たちの楽曲であると主張している。

 弁護士のジェラルド・フォックスは訴状で、「“playas/players”のplayingが“hatas/haters”のhatingとセットで表現されるこのコンビネーションは、今となっては一般的な言い回しに思えるかもしれないが、2001年当時は完全にオリジナルでユニークだった」と主張。「“Playas Gon’ Play”には全体で4種の人々(playas、haters、callers、ballers)が4種の活動(playing、hating、calling、balling)に従事するシーケンスがフィーチャーされている。“playas”と“haters”という言葉を使ってこのようなシーケンスを組み立てたのは原告が初めてであり、それから被告が(ここで問題とされている楽曲で)使用するまでこのコンビネーションがポピュラー音楽で使用されることはなかった」と指摘している。

 ホールとバトラーは、「シェイク・イット・オフ」は自分たちの楽曲の“4パートからなる歌詞シーケンス”を盗用しているといい、後半に“callersとballers”ではなく“heartbreakersとfakers”を使用しているとは言え、一語一句反復していなくても歌詞の使用に関して著作権所有者から許可を得ることは業界の常識であると主張している。

 テイラー側の代理人は2017年9月19日に声明を出し、「これはバカバカしい主張であり、単なる金目当てだ。法はシンプルでクリアだ。彼らに勝ち目はない」とコメントしている。

 アメリカ合衆国の著作権法ではキャッチワード、キャッチフレーズ、モットー、スローガン、または短い広告表現などの短いフレーズは保護されていない。“players gonna play”と “haters gonna hate”を考え出したことをホールとバトラー側が証明しなければならず、この件に関してはテイラー側が有利であることは確かだ。