ザ・ゲーム、スヌープ・ドッグが若者に暴力反対を訴える
ザ・ゲーム、スヌープ・ドッグが若者に暴力反対を訴える

 ラッパーのザ・ゲームが、マイノリティの若者たちの暴力抑制を目的とするロサンゼルス警察の公共広告に協力した。彼は7月20日に公開された48秒間のビデオ映像にロサンゼルス警察署長と共に登場し、銃による暴力の統計を読み上げ、前向きなメッセージを伝えている。

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 ビデオによると、昨年ロサンゼルスではおよそ1,000人が銃で撃たれ、そのうち300人近くが死亡したとのこと。犠牲者の80%、犯人の80%が有色人種の若者だという。

 ザ・ゲームは、「我々はもっとポジティブにならなくてはいけない。お互いに殺し合うのはやめよう。人間らしさ、これをもう一度掲げなくてはいけない。これが俺の意見であり、団結するための前向きな気持ちさ。団結して暴力を止めよう。変えるのさ」と訴えている。

 これは“#StopTheViolence(暴力を止めよう)”キャンペーンにおける第一弾ビデオだが、同市のコミュニティ強化に向けた会話と相互責任の重要性を訴えるために、今後さらに有名人を起用していくという。

 署長は声明にて、「あまりにも多くの若者が、自分たちと同じような人種の容疑者たちによる愚かな銃撃の犠牲になっています。変えるのは今です。今が一つにまとまる時なのです。我々が一緒になって暴力を止めなければなりません」と述べている。

 米国中で黒人や警官の射殺事件が続いたのを受け、ザ・ゲームは今月、ロサンゼルス警察との対話を築くために動いてきた。今月初めには、スヌープ・ドッグと共にロサンゼルス警察本部までの平和の行進を指揮し、そこで警察とマイノリティ・コミュニティ間の関係改善方法について警察署長やエリック・ガルセッティ市長と協議している。また、先週末は再び署長と会い、反ギャング活動家とギャングのメンバーと一緒に反暴力サミットを開いた。

 その一方、ロサンゼルスでは、アフリカ系アメリカ人を警察が射殺したため、“Black Lives Matter(黒人の命だって大切)”を主張する人々がLA警察委員会に警察署長解雇を求めている。

 ザ・ゲームが出演する“#StopTheViolence”キャンペーン動画は、ロサンゼルス警察本部のツイッター・アカウントで視聴できる。


◎LAPD HQ ツイッター・アカウント
https://twitter.com/LAPDHQ/status/755824181036462080