リンゴ・スターもノースカロライナ州での公演をキャンセル
リンゴ・スターもノースカロライナ州での公演をキャンセル

 ザ・ビートルズのドラマー、リンゴ・スターも4月13日、ノースカロライナ州で物議を醸している新法へ抗議する多数アーティストに加勢し、6月18日のKoka Booth Amphitheatre公演をキャンセルした。

 プレスリリースにてリンゴは、「同地域のファンをガッカリさせて申し訳ない。ただ、我々はこの憎悪に対して明確な姿勢を打ち出す必要があるのです。愛と平和が広まるように」と述べている。

 マクローリー同州知事の執行部は先週、アメリカ最大の“アンチLGBT”法とされノースカロライナ州で物議を醸すHB2に改訂する法案に署名した。これはトランスジェンダーの人が自分で認める性別のトイレを使用することを違法としたもので、同時に、性同一性もしくは同性愛者の客に対して企業が差別することを防げなくなってしまうのだ。

 リンゴは【All Starr Tour】においてノースカロライナ州ケーリーでコンサートを行う予定だった。先週には、ブルース・スプリングスティーンも同法を「市民全員の人権を認めていく我が国の発展に耐えられない人たちが、その発展を覆そうと企てた」法律だとし、ノースカロライナでのコンサートを中止している。

 他にもシンディ・ローパー、グレッグ・オールマン、ブランディ・カーライル、ジミー・バフェットなどのアーティストがこの差別的な法に抗議しているものの、彼らはノースカロライナ公演を中止する選択をしていない。みんな同じようなことを述べており、彼らの忠誠心はファンのためにありノースカロライナ州に対するものではないと説明している。