オーミ 「チアリーダー」が米ビルボード・シングル・チャート1位に返り咲き
オーミ 「チアリーダー」が米ビルボード・シングル・チャート1位に返り咲き

 オーミの「チアリーダー」が、返り咲きで5週目のNo.1をマークした、今週の米ビルボード・シングル・チャート。

 先週、ビデオのリリースを受けて、ザ・ウィークエンドの「キャント・フィール・マイ・フェイス」が初のNo.1獲得を果たしたものの、わずか1週でオーミと交代、「チアリーダー」が再び這い上がり、通算5週目のNo.1をマークした。しかしながら、そのポイント差はわずかということ、また、8月28日には、「キャント・フィール・マイ・フェイス」が収録される、ザ・ウィークエンドの2ndアルバム『ビューティ・ビハインド・ザ・マッドネス』がリリースされることで、アルバムのプロモーションを受け、次週は再び、首位の入れ替わりが期待できそうだ。

 その予兆をみせてか、アルバムからの先行シングル「ザ・ヒルズ」も、先週の11位から5位へジャンプアップし、TOP5に2曲をランクインさせる快挙を果たした、ザ・ウィークエンド。「キャント・フィール・マイ・フェイス」の返り咲きが濃厚だが、この「ザ・ヒルズ」が新たなNo.1ソングに到達するというのも、チャート・アクションとして期待したい展開。ザ・ウィークエンドは、これで今年初頭にロングヒットを記録した「アーンド・イット」に続いて、通算3曲目、3曲連続のTOP5入りを果たし、その3曲が収録されるアルバム『ビューティ・ビハインド・ザ・マッドネス』の首位デビューも、おそらく間違いなさそうだ。

 2015年、R&Bシーンの顔がザ・ウィークエンドなら、ラップ・シーンで最も飛躍しているのが、フェティ・ワップ。超ロングヒット中の「トラップ・クイーン」が再び7位に上昇し、続いて8位には「マイ・ウェイ」、両曲の間にリリースされた2ndシングル「679」は13位に上昇し、TOP20以内に3曲を送り込む快挙を成し遂げているが、今週はこの3曲に加えて、33位にデビューを果たしたのが、新曲「アゲイン」。この曲は自身の4thシングルで、9月25日にリリースが予定されている、デビューアルバムからの先行シングル。全4曲がこのアルバムに収録されるかは発表されていないが、これらのシングルヒットは間違いなく、アルバムへの大きなプロモーション効果を果たしている。デビュー盤のタイトルは未定。

 今週、51位にデビューしたのは、ラナ・デル・レイの新曲「ハイ・バイ・ザ・ビーチ」。来月リリースされる4thアルバム『ハネムーン』からの先行シングルで、ラナの神秘的な声にマッチした、浮遊感漂うナンバー。夏の終わりの清涼感を醸し出すあたりは、一昨年の夏に大ヒットした「サマータイム・サッドネス」に通ずるものがある。新作には、今年最大のヒット曲「アップタウン・ファンク」を輩出した、マーク・ロンソンがプロデューサーにクレジットされているとのことで、収録されるトラックは、ラナ自身大のお気に入りが揃っていると話している。

Text: 本家 一成