ピアニスト榊原大による初のラヴ・ソングカヴァーアルバム『Dear Love Songs』が第1位
ピアニスト榊原大による初のラヴ・ソングカヴァーアルバム『Dear Love Songs』が第1位

 今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsは、G-CLEFのピアニスト榊原大による9枚目のソロ・アルバム『Dear Love Songs』が初登場第1位となった。書き下ろしオリジナル作品を含む、ポップスカヴァーアルバムとなっており、「瑠璃色の地球」「ユー・レイズ・ミー・アップ」「踊り子」など12曲が収録されている。本アルバムリリース記念コンサートが、2015年8月29日に王子ホールで開催される。

 第2位には「ゴジラ」で知られる作曲家伊福部昭の、生誕100年を記念するコンサートを収めたライブ・アルバム『伊福部昭百年紀Vol.3』が、チャートイン。同ライブシリーズのVol.1、Vol.2も上位チャートインを果たしているが、上位での連週チャートインは本作が初めて。「ゴジラ」組曲をはじめ、「大怪獣バラン」組曲などの人気の高い楽曲を集めたアルバムであり、観客1000人での大合唱によるアンコール「キングコング対ゴジラ」も収録したものとなっている。

 『伊福部昭百年紀Vol.3』と同率の第2位、第5位、第6位と、イザベル・ファウストのアルバム3枚が一挙チャートインを果たした。ブラームス、ベートーヴェン、ジョリヴェのヴァイオリン協奏曲や室内楽を含む構成。盟友、アレクサンドル・メルニコフとのブラームス&シューマンによるヴァイオリンソナタを収録した充実の新譜チャートインも目前だろう。

 その他、第4位に『0歳からの育脳クラシック』が163回目のチャートイン、7位『四月は君の嘘 僕と君との音楽帳』が34回目のチャートイン、海上自衛隊の歌姫三宅由佳莉によるセカンドアルバム『希望 Songs for Tomorrow』が18回目のチャートインを果たすなど、ロングセラーを続けるアルバムの衰えぬ人気振りを感じさせる週であった。

text by yokano