大ヒット青春コメディー『ピッチ・パーフェクト2』のサントラが米ビルボード・アルバム・チャート堂々の1位に
大ヒット青春コメディー『ピッチ・パーフェクト2』のサントラが米ビルボード・アルバム・チャート堂々の1位に

 映画も首位デビューを果たした『ピッチ・パーフェクト2』のサウンドトラック盤が10万枚を突破し、No.1をマークした今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 先週末に北米で公開された『ピッチ・パーフェクト2』は、その週末3日だけで興行収入84億を突破。2012年に公開された『ピッチ・パーフェクト』の続編で、大学の女子アカペラグループによる青春コメディーというストーリーから、映画中で歌われる楽曲が盛り込まれたサントラ盤も、人気が高い。

 前作『ピッチ・パーフェクト』からは、アナ・ケンドリックの「カップス」が、HOT100チャートで6位、アダルト・コンテンポラリーではNo.1をマークする大ヒットを記録した。本作にも、アナのナンバーをはじめ、アカペラグループのペンタトニックスや、ジェシー・Jといった人気シンガー等が参加していて、音楽が映画のワンシーンを盛り上げている。

 日本では、そのシリーズ1が5月29日に公開決定。同サントラ盤も公開2日前の27日にリリースが予定されていて、年内には今週No.1をマークした、このシリーズ2も公開予定。日本でも、学生のアカペラグループによる対抗戦を放送した番組が高視聴率をマークしていることも含め、アカペラ熱はさらにヒートアップしそう。

 先週の30位から4位へ、一気にジャンプアップしたのは、デヴィッド・ゲッタの『リッスン』。ここ1、2年の間で実施されはじめた、グーグル・プレイの限定セールによる効果で、現在11位にランクインしている、ニッキー・ミナージュとのデュエット・ソング「ヘイ・ママ」のヒットが、後押しした。

 6位に初登場したのは、オルタナティヴ・バンド、インキュバスのEP盤『トラスト・フォール(サイドA)』。今年でデビュー20周年を迎えた彼らの5枚目のEP盤、オリジナルを含めると12枚目のアルバムで、コンピ盤を含めると、6作目のTOP10入りとなる。

 2000年に「ドライヴ」が大ヒットし、翌年リリースのアルバム『モーニング・ビュー』で2位をマーク、2006年の6thアルバム『ライト・グレネイズ』では、初の首位を獲得した。本作は4曲収録の、日本でいうマキシ・シングル的な内容だが、初動4万枚と彼らの人気を物語った結果でもある。

 14位には、『ピッチ・パーフェクト2』にも参加している、スヌープ・ドッグの新作『ブッシュ』がデビュー。昨年、「ハッピー」で年間首位に立ったファレル・ウィリアムスのトータル・プロデュース作品で、70年代のファンク・フレイバーや、90'sにカムバックしたようなサウンドが、スヌープのウッディーなラップにマッチしている。ゲストには、 テイラーとのコラボで話題のケンドリック・ラマーや、リック・ロス、ファレルと親交のあるグウェン・ステファニー等が参加している。

Text: 本家 一成