音楽を通した復興支援「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2014 in 仙台」開催間近
音楽を通した復興支援「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2014 in 仙台」開催間近

 世界のトッププレーヤー達が集う音楽フェスティバル「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ」が11月1日より仙台で開催。ルツェルン管弦楽団のメンバーやギタリスト鈴木大介などが出演するコンサート、教育プログラムなど様々なイベントが行われる。

 音楽を通して東日本大震災からの復興を支援しようと、世界的に有名なスイスのルツェルン・フェスティバルの働きかけで、高さ18メートル、幅30メートル、長さ36メートルの可動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」(ラテン語で新しい方舟の意)が誕生。建築には世界的建築家の磯崎新氏と英国人彫刻家のアニッシュ・カプーア氏が携わり、約500人収容のホールではクラシックを中心とした演奏会、ユースオーケストラを対象とした教育プログラムなど様々なイベントが行われる。

 昨年度開催された「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 松島2013」では、ルツェルン祝祭管弦楽団の主要メンバー6名による弦楽六重奏のコンサートをはじめ、グスターボ・ドゥダメルによる指揮ワークショップや坂田藤十郎氏らによる歌舞伎公演、茂山逸平氏らによる狂言、坂本龍一氏指揮による東北全土の子どもたちで結成された「東北ユースオーケストラ」の演奏など、多くのジャンルによるイベントが開催され、世界からの注目を集めた。

 本年もルツェルン祝祭管弦楽団のソリストたちによる室内楽コンサートをはじめ、角田健一が率いるビッグバンド・コンサート、柿堺香による尺八リサイタル、2010年ショパン国際コンクールの覇者ユリアンナ・アヴデーエワやウィーンの鬼才ティル・フェルナーによるピアノリサイタル、喜多流能楽師の狩野了一による能公演、アコーディオン奏者cobaのソロコンサート、ギタリスト鈴木大介とバンドネオン平田耕治によるスペシャル・デュオコンサートなど多彩な豪華顔ぶれがそろう。最終日11月9日は仙台フィルハーモニー管弦楽団によるスペシャル・コンサートとなっている。

 他、プロジェクト支援者へ向けてのスペシャル・ガラ・コンサート&レセプションや無料のマスタークラスやリハーサル・コンサートなどが予定されている。各公演のチケットは販売中。無料イベントの抽選申し込みは10月27日まで。text by yokano

◎イベント概要
会場:アーク・ノヴァ仙台会場 [仙台 勝山館となり]
会期:2014年11月1日(土) ~11月9日(日)
主催:ANEC (ARKNOVA実行委員会)

more info:http://ark-nova.com