マイリー・サイラス『バンガーズ』が全米No.1デビュー
マイリー・サイラス『バンガーズ』が全米No.1デビュー

 マイリー・サイラスの4thアルバム『バンガーズ』が27万枚をセールスして、No.1デビューを果たした、10月26日付アルバムチャート。

 前作『キャント・ビー・テイムド』は最高位3位だったが、デビューアルバム、2ndアルバムと今作で3作目のNo.1獲得となり、同時にアルバムからの2ndシングル「レッキング・ボール」も、シングルチャートでは、初の首位を獲得したばかりのマイリー。8月に開催されたアワードで、過激なパフォーマンスを披露したことが大きな話題を呼んだが、それが吉と出たか、新境地を開拓したといっても良いというほどに、その後の活躍が凄まじく、iTunes総合チャートで初登場1位、日本を含む全世界70カ国でNo.1を獲得した。今週のHOT100チャートでは、アルバムから6曲がランクインしていて、セールス面からみると、デビュー当時から最もブレイクした年になったといっても良いだろう。本作には、敬愛するブリトニー・スピアーズや、ラッパーのネリー、ファレル・ウィリアムス等が参加していて、サウンド面でも今までにない、新しいマイリー・サイラスが楽しめる。国内盤は10月23日にリリースが予定。

 2位にはパニック!アット・ザ・ディスコの『生かしておくには型破り過ぎるが、殺すにはレアすぎる!』が初登場。2006年に「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ」が大ヒット(最高位7位)してブレイクを果たしたロックバンドで、本作は彼らの4作目のアルバム。3作連続のTOP10入りを果たし、2ndアルバム『プリティ・オッド』(2008年2位)に続く最高位で、スコットランドでは8位、UKでもTOP10入りを果たしている。

 3位のドレイクは、今週も8万枚以上をセールスしていて、今年のラップ・アルバムを制するであろうと予想されていたジェイ・Zの『マグナ・カルタ...ホーリー・グレイル』を早くも追い抜くであろうという勢いで、間もなくミリオン・セールスに認定される。

 4位には、ラップ勢からプシャ・Tの『マイ・ネーム・イズ・マイ・ネーム』が75,000枚をセールスしてデビュー。バージニア州出身の36歳で、兄弟ラップデュオのザ・クリプスのメンバーであり、カニエ・ウェストの作品などにも携わってきた。これまで、ザ・クリプス名義ではアルバムをリリースしてきたが、自己名義でのアルバムとしては、本作が初となる。クリス・ブラウンやリック・ロスといった豪華ゲスト陣も参加していて、質の高い作品に仕上がっている。

 7位には大人気海外ドラマ「グリー」のサウンドトラック盤が初登場。グリーの中心人物であったコーリー・モンティースが今年の7月にヘロインとアルコールの摂取により急逝し、彼を追悼した内容になっている。

 続いて8位には、ベーカーズフィールド出身のメタルバンド、コーンの新作『ザ・パラダイム・シフト』が初登場した。1994年リリースのデビュー作『コーン』から通算11作目のスタジオアルバムで、2ndアルバム『ライフ・イズ・ピーチィ』(1996年3位)から、10作連続でTOP10入りを果たしている。

 9位には、キャサディー・ポープの『フレーム・バイ・フレーム』がランクイン。オーデション番組「ボイス」シーズン3の優勝者で、同番組からデビューしたアーティストでは、初のTOP10入りを果たしたことになる。そして、10位のメイデー・パレードも、4作目のスタジオアルバムにして、初のTOP10入りを果たした。