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南アフリカでの運転は快適でも、心が曇る理由とは <アフリカン・メドレー>

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by 岩崎有一

会社名の入った看板がずらりと並ぶ、空港のレンタカーコーナー(ケープタウン・南アフリカ/Cape Town,South Africa 2017)

会社名の入った看板がずらりと並ぶ、空港のレンタカーコーナー(ケープタウン・南アフリカ/Cape Town,South Africa 2017)

ガソリンスタンドでの勝手も、日本と何も変わらない。併設されたコンビニも便利だ(カエリチャ・南アフリカ/Khayelitsha,South Africa 2017)

ガソリンスタンドでの勝手も、日本と何も変わらない。併設されたコンビニも便利だ(カエリチャ・南アフリカ/Khayelitsha,South Africa 2017)

ヨハネスブルグは大都市であり、車社会であるがゆえ、渋滞は日常茶飯事だ(ヨハネスブルグ・南アフリカ/Johannesburg,South Africa 2017)

ヨハネスブルグは大都市であり、車社会であるがゆえ、渋滞は日常茶飯事だ(ヨハネスブルグ・南アフリカ/Johannesburg,South Africa 2017)

帰宅するためにヒッチハイクをする人が立ち始めた、道路の分岐点。左に見えるワンボックスカーは、乗り合いバス。一般車両でも、空きスペースがあれば人を乗せることは多い(ムクゼ近郊・南アフリカ/Mkuze,South Africa 2016)

帰宅するためにヒッチハイクをする人が立ち始めた、道路の分岐点。左に見えるワンボックスカーは、乗り合いバス。一般車両でも、空きスペースがあれば人を乗せることは多い(ムクゼ近郊・南アフリカ/Mkuze,South Africa 2016)

 広大なアフリカ大陸のうち25カ国を訪ねてきた、ジャーナリストで武蔵大学非常勤講師の岩崎有一さんが、なかなか伝えられることのないアフリカ諸国のなにげない日常と、アフリカの人々の声を、写真とともに綴る。

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 南アフリカ共和国(以下南ア)での移動手段なら、レンタカーがおすすめだという。しかし、運転する岩崎さんの気持ちは晴れなかった。そこから見えるアフリカの二面性とは?

*  *  *
 南アでの移動手段は、レンタカーに限る。なぜなら、極めて快適な条件が整っているからだ。

 まず、道がいい。きれいに舗装された道路が国中に張り巡らされている。他のアフリカ諸国であれば、舗装が痛んで陥没した「ポットホール(pot hole)」と呼ばれる穴が頻出するためになかなかスピードを上げにくいが、南アの道にポットホールは少なく、安心して一定のスピードで走行し続けられる。

 州をまたいで伸びる有料のハイウエーは、片側2車線以上あり、路肩にも十分な広さが設けられている。異なる走行速度の車が混在しても、ストレスは少ない。料金所にはETCシステムが設置されており、(そもそも料金所で混み合うほどの走行量ではないものの)支払いの手間もかからない。

 幹線道路沿いには、24時間営業のガソリンスタンドが展開。ファストフード店やコンビニも併設されていることが多く、小休止するにも事欠かない。支払いはクレジットカードでOK。差し出されたカードマシンに自らカードを差し込み、暗証番号を入力するため、スキミングの不安も無用だ。

 外国人にとっても、南アで自動車を運転することは容易だ。

 主要な国際空港にはレンタカー会社のオフィスが複数常設されている。到着ロビーに見える「レンタカー」の掲示板に沿って進めば、レンタカー会社の看板がずらりと並ぶ光景が見えてくる。

 手続きは、日本でのそれとほとんど変わらない。パスポートと、日本の免許証 と国際免許証、クレジットカード提示し、借りる期間や補償の範囲など契約内容を確認後、傷やヘコミといった車両の状態をチェックすれば完了だ。空港に併設されたレンタカー専用の駐車場には、鏡を合わせたように、レンタカー車両が延々とどこまでも並んでおり、レンタカーが一般的な移動手段の一つであることがうかがい知れる。用意されている車種もさまざま。日本、韓国、ドイツ製の、小型車から大型高級車まで、整備の行き届いた車が準備されている。

 また、南アは日本と同じく車両は左側通行で、しかも自動車の多くは右ハンドルのため、日本人にとっては運転しやすい。ぼうっとしていて思わず反対車線を走ってしまうといった懸念を抱くこともない。


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