市川海老蔵さん (撮影/写真部・松永卓也)
1月3日にぼたんが、翌4日に勸玄が、それぞれ舞台初日を迎えた。はる役の二人が〝一番の見どころ〟と語るのが、星の存在を信じようとしない大人たちに対して、「あの煙の向こう側を誰か見たのですか?」と必死で反論するこのシーン。勸玄は、歌舞伎独特の抑揚のある台詞回しをよく通る高い声で披露した (撮影/品田裕美)
クライマックスでは、はるとプペルが翼の生えた船に乗り、大空に漕ぎ出す。「いい景色だねえ」と幸せな表情を浮かべる二人が見たものとは──。勸玄に「かわいいところとか笑顔のところをまねしたい」と褒められたとおり、ぼたんの朗らかな笑みは、終始舞台に華を添えた (撮影/品田裕美)