社長就任から10年で、奈良の小さな老舗企業は一躍、全国区の企業になった(撮影/伊ケ崎忍)
大事にしてきた考え方がある。「ジョン・スチュアート・ミルという哲学者が、すべての価値観に優劣はない、と言っていて。素晴らしいと思いました。僕は、人に価値観を押しつけたくないんです」(撮影/伊ケ崎忍)
「適正な利益」にこだわってきた。もうけることだけを目的にしたくなかったからこそ、ビジョンも作った。その旗頭に多くの人材が集った。本当に大事にしなければならないものにこそ、意識を向ける(撮影/伊ケ崎忍)
今は奈良クラブ社長として、取材を受ける。会社や個人の宣伝のためにサッカークラブの社長になったのではまったくない。あくまで経営をするため、そして地域を大きく盛り上げるモデルのひとつにするためだ(撮影/伊ケ崎忍)
「いずれ死ぬわけですから、そのときに頑張ったな、やったな、と思って死にたいんです。自分を貫いて」。地位やお金や名誉以上に、大切にしたい価値がある(撮影/伊ケ崎忍)