現在、国が行っている米の流通経路の調査にはあまり意味がない。消費者米価の価格形成力を握る大手スーパーには中小の卸売業者が入る余地はないからだ=米倉昭仁撮影
昨年の新米の時期に「転売ヤー」が農家を訪れて米を買いあさったという報道は「根拠が薄い」と指摘する米の関係者は少なくない=米倉昭仁撮影
今、JAに米を出荷する農家は少数派だ。JAに米の価格をつり上げ力はもうない=米倉昭仁撮影
「かつては『JAの言うことを聞いていれば全てうまくいく』『JA様』みたいな雰囲気が農家の間にあった」と、新潟県南魚沼市の米農家・笛木竜也さんは話す=米倉昭仁撮影
「これまではJAが提示する『概算金』が米を売り渡す際の基準でしたが、昨年からそれが変わった」と話す、福島県天栄村の米農家・吉成邦市さん=米倉昭仁撮影
「昨年はJA以外の集荷業者に流れた農家は多い。つまり、JAは他の集荷業者を甘く見て、失敗した」と話す、福島県天栄村の米農家・吉成邦市さん=米倉昭仁撮影
「今、JAは本当に米を集められないみたいで、概算金がどんどん上がっている。5月中旬、地元JAの理事は『3万円より下はない』と発言したそうです」と、新潟県南魚沼市の米農家・笛木こずえさんは話す=米倉昭仁撮影