ライカ ズマロンM f5.6/28mm
ライカMの最新ファームウェアにはすでにズマロンM f5.6/28mmの情報が書き込まれており、装着するだけで正確にレンズを認識した。開放値は暗いが、それと引き換えの超絶コンパクトな外観はやはり大きな魅力。こういったレンズは深度目盛りを頼った目測撮影でストリートスナップに使ったときに真価を発揮する。写りは最新レンズのような細やかさはないものの、十分に高画質で合焦部の解像も出ているし、コントラストも高い。やや線の太いザックリとした描写はこうしたスナップではむしろリアル感が増す●ライカM[typ240]・絞りf8・250分の1秒・ISO1000・AWB・RAW
絞り開放のF5.6で撮影。明確な周辺光量落ちがあるけれど、場面によってはこれが効果的に作用し、好ましい雰囲気を醸し出すことも多いだろう●ライカM[typ240]・絞りf5.6・500分の1秒・ISO400・AWB・RAW
せっかくだからと、フィルムでも撮ってみた。像の立ち上がりが穏やかで、最新設計のレンズによく見られるピーキーな印象はまったく感じられない。まだまだ数多いフィルムM型使用者にとっても、新たな戦力になってくれるレンズである●ライカMP・絞りf8・30分の1秒・フジクロームプロビア100F
真鍮削り出しのフードが付属する。ブラックペイントで角型。かぶせ式でネジで止める
ズマロンM f5.6/28mmのレンズ構成