――最初に二重にしたときから「いつかこうしたい」と思っていたんですか?

 二重にした直後は「すっごい可愛くなった!」って思っていたんです。それで、当時コスプレを始めて、一眼レフカメラとかで撮ってもらうようにもなりました。そうすると、「他の子は可愛いのに、私はやっぱりブスだ」って。でも何がダメか分からなかった。そんなとき、友達が横顔を撮った写真をたまたま見て、自分の横顔が類人猿みたいなことに気づいた。一緒に写ってる友達は人間の横顔だったのに、私はオランウータン。それまでは自分の横顔なんて見ないし、気づかなくて。それから色々調べました。「横顔 ブス」とか。

 そこから就職して、会社に入って、お金を貯めて、後何万かあれば整形できるかもってところで本気で調べ始めました。日本はすごく高いので、韓国で。総額で700万かけました。

――美容整形で韓国に行かれる方は多いんですか?

 好みにもよるけど、韓国の方が全体のバランスを見ているように思います。ベースを完成させて、パーツをのせていく感じ。何が美人かを分かっているというか。私の勝手な印象ですけど、日本はとにかく「目を大きく!」とか「鼻小さくしたい!」みたいな。でも、韓国は全体を見て、「鼻は後にやったほうが良いですよ」とかアドバイスをくれる。

――じゃあベースを完成させて、最近鼻の整形を?

 はい。鼻だけ最近やりました。55万円、激安です。小さくして、鼻先をつんとした人形みたいな形にして、鼻筋を高くしたり。でも、やっぱり鼻をやると整形感が増すというか。一目で「何か入れてる?」って聞かれるようになりましたね(笑)。

――2回目の整形は大がかりだし、正直怖くなかったですか?

 めっちゃ怖かったですよ! 1年くらい病院のサイトをチェックしていたんですけど、死ぬ人もいるって書いているし。でも、ちょうど大阪でカウンセリング会があったので、とりあえず話でもと思って行ってみたんです。私は押しにすごく弱いんですけど、「今、予約金2万払えば、すごく忙しい先生の予約が取れるよ」って言われて、そこで決めちゃった(笑)。それに、予約すると逃げられないから、足りないお金も稼がなきゃって。

――その後、手術までどんな気持ちで過ごしていたんですか?

 怖かったし、行きの飛行機は吐きそうでした。超怖くて。手術室に入る直前まで通訳さんは手を握ってくれていて、「緊張してますか?」って聞いてくるから、「死んじゃいそう!」って(笑)。手術室に入ってからも始まるまで30分くらい時間があって、それもまた怖かったです。手術は8時間くらいで、結構長い。骨を切って、下げて、回転させて位置を直すとかもしていたので。

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「死んでもいいよ、ブスのままでもしょうがねぇな」