娯楽の多様化やテレビをはじめとするマスメディアの影響力の低下などにより、老若男女に愛される国民的スターが生まれにくくなった昨今の芸能界。
あえて物議を醸す過激な発言を口にしたり、そうしたアクションを起こすことで世間の注目を集める「炎上商法」といった言葉まで広く知られるようになっている。
そうした中、徹底した"悪女キャラ"で人気女優の座を掴んだのが、菜々緒だ。
ゴールデン帯のドラマとしては初の主演作となる現在放送中のドラマ「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」(日本テレビ系)では、悪魔と呼ばれるほど冷酷非情の凄腕人事コンサルタントの椿眞子役を熱演。
劇中では、10頭身とも言われるスタイルの良さと美脚を活かしたハイキックなども披露して話題となっているが、今作に限らず、14年に放送されたフジテレビ系ドラマ「ファーストクラス」や翌15年放送の同局系ドラマ「サイレーン 刑事×彼女×完全悪女」などでもその悪女ぶりで注目を集めた。
「レースクィーン、モデルとしてはそれなりの知名度を誇っていた菜々緒さんですが、広く世間にその存在を知られたのは西川貴教さんとの熱愛発覚でしょう。正直言って当時はここまで女優として大成するとは思いませんでしたが、最近の悪女役の演技を見ていると評価が高いのもうなずけます」(スポーツ紙デスク)
悪女役と出合ったことで女優として飛躍を遂げた菜々緒だが、そのプロ意識の高さを評価する声も多い。
「菜々緒さんは、インタビューなどでもわざと記事の見出しが立ちそうな悪女的なコメントを率先して言ってくれたりするので非常に有難いですね。人気俳優さんや女優さんの中には、芸能活動を続けていくうえで、特定の役のイメージを引きずるのを恐れたり、世間の目を気にして、無難な発言しかしない人も多い。とくに演じているのが悪役ともなればなおさらですが、菜々緒さんの場合は自分がどう見られているのか、どこに価値を置かれているのかをしっかりと理解していて、そうしたニーズに応えている印象です」(同スポーツ紙デスク)