山口:以前何度も、何度もと言っても数えたことはありませんが、何度も会っている女性です。すごく好感の持てる方です。
――どうしてこうなってしまった?
山口:常にやっぱりこういう仕事をしているので、そういうことを意識しなければいけないんですが、やっぱりちょっと気が緩んだというか、私一人だけの仕事ではないということが欠けていたんではないかと思います。
――アルコール依存症との声もありますが。
山口:依存といったものはないと自分では思っています。そうですね。お酒を飲む人だったら分かるかもしれませんが、お店で寝てしまったりとかです。家にきた二人によると30分くらいは喋っていたということです。目が覚めたらいなかったので、あぁもう帰られたんだなと。
――今回どうして黙っていたんですか?
山口:まず、事件の当日は2月12日。それで私のところに警察のほうから連絡がきたのは3月の末でした。それで先ほど先生がおっしゃったとおり、3月末に取り調べが始まって、私の記憶を思い起こすのに1カ月もあったんで、やっぱり内容が内容なだけにこういうことがありましたとすごく怖かったので自分でも。なかなか事務所の誰に相談していいかもわからず、3月の末から4月の頭にはすぐ相談して。
――取り調べが始まってからどんな思いでしたか?
山口:発覚というか、振り返ると2月12日にそういうことがあって、私はそれも知らずに普通に仕事をしていたということがすごく情けなくて、その間彼女は本当につらい思いを1カ月間して、したくもない話を警察の人に聞かれ、またそれを思い出して苦しむような日々を送っていたんだと思うと、もう言葉にならないです本当に申し訳ありません。
――女性のほうから連絡は?
山口:なかったです。
――自分がとった行為は認識していなかった?
山口:事件性があることだとは思っていなかったです。
――メンバーにも伝えていない?
山口:メンバーにも誰にも伝えておりません。こういうデリケートな話なので、お相手の女性の方との話をして、まずは会社と自分と被害者の方と話し合いができればと。
※『山口達也 慟哭の謝罪会見 全文掲載「TOKIOでありたいと感じています」【後編】』へつづく
(文/AERA dot.編集部・福井しほ)