しかし、実際にはテレビ朝日は女性記者の被害申告に対しなんらの対応もせず、福田前次官への取材を継続させていたということでした。もし、この対応が事実であるとしたらテレビ朝日自身がセクハラを容認していたことになります。テレビ朝日がそのようなことをしたとは到底考えられないことでした。
そこで、テレビ朝日が隠し録音を事前に聞かされたことがなかったのだとすれば、もしかすると女性記者は端から週刊誌に提供する意図で隠し録音をしていたのではないかという疑念が生じたのです。このような懸念を伝えたかったのですが、「ある意味犯罪」と述べたのは表現が不適切でした。率直に撤回するとともに謝罪いたします。
2018年4月23日 衆議院議員 下村博文
注)本文中における財務省の福田淳一事務次官の敬称について、原文のまま掲載いたしました。
(AERA dot.編集部 福井しほ)