「そもそも今回のドラマで吉岡が演じていたのは『DVから逃れられないダメな女』だった。役柄上、当然、視聴者をイライラさせるような演技をするでしょう。あれだけかわいいのにそんな演技ができるのも、彼女が『3枚目』も演じられる役者だからですよ。関係者の中には、今後、大物女優になると言う人もいます」(放送作家)

 初主演ドラマの全体平均視聴率は7.6%で決して高いとはいえない数字だが、ドラマ自体は、作品として評価も高い。

「数字的に見れば今クール全体でも真ん中よりちょっといいくらいですし、健闘したほうだといえるでしょう。もちろんその一番の理由は、吉岡里帆の演技です。数字以上に心をつかまれた人が多いはずです。音楽やちょっと妖艶な雰囲気などもふくめて、意外と主婦層からも人気だったという話も聞いています」(民放ドラマ制作スタッフ)

 SNSなどでは吉岡の演技にも賛否両論が渦巻いているが、実際のところ、その演技を含めた役者としての評価は低くないようだ。

「やはり、なんといっても美人ですし、そのかわいさをうまく演出できていますよね。ソツがないといった感じでキャスティングもしやすく、制作側の求める演技をうまくこなしていると言った印象です。そこに批判的な目を向ければ、あざといと見えてしまうかもしれません。今は持ち前の透明感と、ときおり見せる色っぽい大人の雰囲気を武器にして、もっとたくさんの作品に出ていけばいい女優になっていくと思います。じっくりやっていけば、女性も含めて、ファンも増えるのでは」(同)

 女優はテレビドラマで高視聴率を獲得すことで好感度が上がり、CMなどの出演機会も増えていく。吉岡は今春から新たなCMも決定し、絶好調のようだ。今回の結果が、さらなる活躍を生み出すことになるか。(ライター・黒崎さとし)