前川喜平氏 (c)朝日新聞社
前川喜平氏 (c)朝日新聞社
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文科省の質問がズラリと並んだメール(撮影・西岡千史)
文科省の質問がズラリと並んだメール(撮影・西岡千史)

 前川喜平・前文部科学事務次官が名古屋市の公立中学校で授業をしたことに対し、文科省が同市の教育委員会に経緯の報告や録音データの提供を求めていた問題の“元凶”が明らかになってきた。

【写真】文科省が名古屋市教委に送りつけた“圧力”メール

 市教委は文科省からの不当な要求をつっぱねたが、調査内容の文言には「天下り問題により辞職」「出会い系バーの店を利用」など前川氏を個人攻撃するような文言も含んでおり、「官僚の作る文章ではない。政治家が関与しているのではないか」(霞が関官僚)と疑われてきた。

 では、その犯人は誰か。すでに国会では公然とその名前が語られている。

 ある野党議員は言う。

「愛知県選出のA議員が文科省に問い合わせたと言われている。自民党の部会でも前川さんの授業の話が出たと言われており、他にも関与した自民議員がいるようです」

 A議員は2012年初当選組の一人。国会議員の育児休暇取得を訴えながら、妻の妊娠中に不倫をして辞職した宮崎謙介元衆院議員、「このハゲーー!」で有名になった豊田真由子前衆院議員らと同期だ。当時は「魔の2回生」と呼ばれたが、A議員は昨年10月の衆院選で当選し、3回生になった。

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