ただ、問題は、自分が軽症なのか重症なのかを判断しかねるときだ。受診したほうがいい場合と自宅待機で済ませていい場合を見極めるポイントはどこにあるのだろう。

「それを決めるのはすべて自覚症状と持病です。頭が痛い、息が苦しい、熱が下がらない、など、自分の体の声に耳を傾けて、これは家で寝ていてもいいか、受診したほうがいいかを判断してください。他に呼吸器疾患や自己免疫性疾患、がん闘病中で発熱した場合などは受診をお勧めします。これぐらいの症状なら自分は大丈夫か大丈夫じゃないのか、そうした判断のできる感覚を鍛えるトレーニングをしてほしいですね。インフルエンザの問題は『感染しやすいこと』です。一人ひとりが、いかに感染を防ぐかということに、もっと細心の注意を払うことが大事でしょう」

(文/医療健康編集部・志賀佳織)

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