2月9日に開会式が行われる平昌オリンピック。25日までの大会期間中に7競技102種目が実施され、日本からは124人(男子52人、女子72人)の選手が出場する。
五輪期間は、選手たちの奮闘に日本全体が一喜一憂するのが風物詩。その時、メダルを獲得した選手がどれくらいの「お金」をもらえるかも知っておくと、選手生活の一端がみえてくる。
メダリストへのボーナスで最も知られているのが、JOC(日本オリンピック委員会)による報奨金制度だ。1992年のアルベールビル冬季五輪から金メダル300万円、銀200万円、銅100万円が支払われることになり、2016年のリオ五輪から金メダルが500万円に引き上げられた(銀と銅は据え置き)。
各競技団体がメダリストに支給しているボーナスもある。日本スケート連盟は、JOCと同額の金500万円、銀200万円、銅100万円の報奨金を表彰規定で定めている。
金メダル候補の筆頭で日本選手団の主将を務める小平奈緒(スピードスケート女子)、前回のソチ五輪で金メダルを獲得した羽生結弦(フィギュアスケート男子)らは、表彰台の頂点に立つと計1千万円が手に入るということだ。ちなみに、羽生がソチの金メダルで得た計600万円の報奨金は、大会終了後の記者会見で、東日本大震災の被災地支援などに充てると表明して話題を集めた。
スキーやスノーボード競技でも報奨金が出る。全日本スキー連盟は、過去の大会では金300万、銀200万、銅100万を拠出した実績がある。平昌の金額は「今後の議論で決まる予定」(連盟関係者)という。
ソチでは、日本ジャンプ界の「レジェンド」葛西紀明がラージヒルで銀メダルを獲得。スノーボード男子ハーフパイプで銀メダルの平野歩夢は、大ケガを乗り越えて復活し、平昌で頂点を目指す。メダルラッシュでスキーやスノーボードが盛り上がれば、大盤振る舞いの増額があるかもしれない。