みなさんも「片付けをしない、家事をしてくれない夫に変わってもらいたい!」と思うかもしれませんが、人を変えるのは時間も労力もかかります。だから、夫の性格を変えるのではなくて、まずは家事シェアのための仕組みづくりから始めましょう!

■目指すは透明性!「適度に隠さない収納」で家族は自立する

 夫(妻)が片付けをしない理由は主に2つです。

・片付ける場所が分らない
・片付けをする必要性を感じていない

 どちらかの場合もあれば、両方という人もいるでしょう。いずれにせよ、「面倒くさい」が根底にあるのは間違いありません。場所が分らないから面倒くさくなる。必要性を感じていないから面倒くさくなる。この「面倒くさい」を軽減させるのが「収納の透明化」なのです。

 その対極にあるのが、隠す収納。ごちゃごちゃしている場所を見えないようにして、部屋をキレイに保つために良かれと思ってやっている人は多いと思います。ですが、特に片付けが苦手な人や、家族に自発的に家事をしてほしいと考えている人には向いていません。まずはその理由をお話ししましょう!

<問題点1>「隠す収納」は問題まで隠してしまう

 隠す収納に頼っているご家庭ほど、扉を開けてみると雪崩が起きそうな状態になっています。何を隠そう、わが家も以前はそういった収納がありました。

 隠す収納はいったん扉の中に放り込めば、お部屋がキレイになったように見えるのでついつい何でも入れてしまいます(反省)。そうして目隠しをして全部無かったことにして、本当の問題から遠ざかっていきます。

 1人暮らしならそれでも構いませんが、家族の自発性を高めたいと思うならそれではダメなのです。なぜなら、それが原因で家族はどこに何があるのかが、どんどんわからなくなってしまうから。

<問題点2>隠す収納ほど、扉の中を整頓する必要がある

 隠す収納で家族みんなにとってモノの場所をわかりやすくしようと思うと、収納の中身もキレイに整頓する必要が出てきます。隠して、さらに中を整理。それを家族も同じようにできる事が求められる。「自分はできるのに、家族ができない」のであれば、もしかしたら求めるハードルが家族にとっては高すぎるのかもしれませんね。

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