迷走する民主党代表選、自民党総裁選を尻目に、橋下徹大阪市長(43)が率いる「大阪維新の会」は9月12日、いよいよ新党を旗揚げする。
新党名は「日本維新の会」で、党首には橋下市長が就任する。新党には、合流を希望する与野党の国会議員や、東国原英夫前宮崎県知事(54)、中田宏前横浜市長(47)、山田宏前杉並区長(54)らが参加する見通しだ。
しかし、新党結成に予期せぬ"落とし穴"があったことが発覚した。
新党へは民主党の松野頼久(51)、石関貴史(40)両衆院議員、自民党の松浪健太衆院議員(41)、みんなの党の小熊慎司(44)、上野宏史(41)両参院議員の5人組に加え、民主党の水戸将史参院議員(50)、みんなの党の桜内文城参院議員(46)の計7人が参加する予定だ。「『新党は選挙互助会にすぎない』と批判されることを維新執行部は嫌っているが、ここに"落とし穴"がある。参加議員7人中4人は参院議員で、うち3人は次の選挙で参院から衆院へ鞍替えを希望している。この3人は出馬のため、いったん選挙前に参院議員を辞めなければならなくなるので、政党要件に必要な国会議員が最終的に足りなくなってしまうのです。国政知識に乏しい維新はこの点に気づいていないようです」(新党へ参加希望する国会議員)
※週刊朝日 2012年9月21日号