大阪維新の会は9月8日、全所属議員が出席する全体会議で党として機関決定し、国政進出を正式に表明する。
みんなの党の"脱落"で、維新の会を巡る永田町の綱引きは激化している。
8月末の会見で民放の記者が「先日、小沢一郎さんにインタビューしたら、『新しい日本のリーダー(橋下徹氏)が誕生するなら、自分はその下支えをしたい』と言った」と話を向けると、橋下氏は、「正直、そんなエールはビックリ、嬉しいですけど……」とまんざらでもない様子を見せた。
すると、大の小沢氏嫌いである石原慎太郎東京都知事(79)は不機嫌になった。「(大阪)都構想なんて言わないでもらいたい。元首がいて、国会がある所が首都。(橋下氏が大阪府を改称し、大阪都の名称にこだわることは)迷惑千万だ」。
民主党の松野頼久元官房副長官(51)や自民党の松浪健太衆院議員(41)、みんなの党の小熊慎司(44)、上野宏史(41)両参院議員ら5人は、先陣を切って、維新の会への合流を前提とする超党派勉強会を立ち上げたが、これとは別のグループも動き出した。
自民党の河井克行(49)、塩崎恭久(61)両衆院議員、みんなの党の江口克彦参院議員(72)、民主党の原口一博元総務相(53)、同党の小沢鋭仁元環境相(58)ら8人の超党派国会議員が8月31日、ホテルオークラの和食店「山里」に集まり、「国家の統治機構を考える会」を立ち上げることを決めた。
「合流が有力視されている松野さんがメンバーなので維新との連携を取りざたされるが、そのつもりはない。国政経験のない維新さんに言われるまでもなく、国会議員も政界再編に向け、動きます」(参加議員)
※週刊朝日 2012年9月14日号