8月15日、72回目の「終戦の日」を迎えた。カンニング竹山さんは毎年、この日に手を合わせて考えていることがあるという。
* * *
人間って戦争がどんどん怖くなっていくだろうと思っているんですよ。
僕らの親の世代には戦争経験者もいたんですけど、戦争を知らない我々が40代後半になって、もっと年上の人も知らないじゃないですか。でも戦争の現実を知っているじいちゃんたちに聞くと、「絶対にダメだ」って言うんですよ。どんな右寄りの考えを持っている人も、「それでも戦争はダメだ」って言う。
それは地獄だからだと思うんです。知り合いとか人がどんどん死んだり、殺されたり、殺したりして、見たくもないものを見なきゃいけなくなる。でもそれを見てない世代って、ダメだってことはわかっているけど、どんどん薄れていくんだと思うんですよ。で、また戦争起こる。それが人間の歴史の繰り返しなんじゃないかって思うこともあります。
だからわざとらしく、意図的に「戦争はダメだ」って終戦記念日に考えていかなきゃいけないと思うんですよ。
毎年、終戦記念日には手だけは合わせています。時間も決めてないし、作法も何も無いんだけど。「この国では戦争をやっていたんだ。今住んでいるところに焼夷弾がガンガン落ちてたんだ」とか考える。そういう日本になっちゃいけないという気持ちですよね。絶対的に平和がいいに決まっていますから。深くはなくても、何か考えたほうがいいのかなと思います。