特にいまはちょっと尖ったことをやったり、はみ出したことをやったりすると、批判されたりするけど、テレビってそもそもそんなメディアなんだよ。だからナスDがやってることは、すごくいい。話題になるってことは、それだけたくさんの人に喜んでもらってるってこと。それは制作者、タレント、テレビを提供している側から言うと嬉しいことですよね。

 それでまた違う考え方の人が出てきて、「いやいや、やっぱりディレクターじゃダメでしょ」って若手芸人とかタレントを使う人も出て来るかもしれない。

 それに面白い番組って、実は編集のディレクターもすごいんですよ。テレビって撮ってそのまま流すわけじゃない。例えば僕がやっている番組『探偵!ナイトスクープ』は12分のVTRのために、下手すると2日間ロケしているんです。その素材の中には面白いところも、どうしようもないところもある。それを見ている人につながりがわからなくならないように、面白いところをつまんでいく。テレビディレクターの編集技術って、かなり人によって差があるんです。みなさんが楽しいと思ってくれるのは、それも含めてのことなんです。そこも楽しんでみてほしい。

暮らしとモノ班 for promotion
2024年の『このミス』大賞作品は?あの映像化人気シリーズも受賞作品って知ってた?