(2)「三つの要点」を意識して聞く
話の枝葉末節に意識がいってしまうと、大切な話の根幹への理解が不十分になります。しっかりつかんでおきたいのは「自分の病気はどういう状況にあるのか」「見通しはどうか」「自分にはどういう治療がふさわしいのか」の三つ。医師の話をよく聞き取るように意識しましょう。
(3)専門用語はその場で確認
あらかじめ勉強して臨んでも、患者と、専門家である医師との間に情報の質、量ともに格差があるのは当たり前。知らないことはまったく恥ずかしいことではありません。
専門用語などわからない言葉は、できる範囲で勉強したうえで遠慮なく聞きましょう。
(4)「復唱」で自分の理解を確認
医師の話を正しく理解できないまま治療に進んでしまうと、治療が始まってからのトラブルのもとになります。
正しく理解できているかを確認するには、「今のお話はこういうことですよね?」と自分の言葉で理解した内容を医師に伝える「復唱」が有効です。
(5)医師の「時間」に配慮する
たくさんの情報に混乱し、理解するのに時間がほしいけれど、他の患者が待っていることも気になる……。そんなときは、いったん診察室を出て時間を置くのも一つの方法です。「後日改めて面談の予約をとるか、『頭の中を整理したいので一度診察室を出て、後でもう一度入ってもいいか』と聞くのもよいでしょう。診察室の外で看護師や別の医師などに、相談し理解を助けてもらえないか頼むのもよいと思います」(日本医療コーディネーター協会代表理事・嵯峨崎泰子さん)