12日に閉幕したロンドン五輪に関する総ツイート数はなんと1億5千万回を超えた。今年上半期はどんなつぶやきが注目を集めたのか、コラムニストの山田美保子氏がベスト3を紹介する。(カッコ内はフォロワー数)
まず挙げたのは、映画監督の紀里谷和明(約2万4千人)。宇多田ヒカルは元妻だ。
〈まず作る方の若者に言いたい。「暴走してみないか?」次にお客さん達へ「少しだけ心を広いてもらえないか?」〉(7月31日)
「ある映画を批判するつぶやきを受けて言い放った言葉。無視せずにアーティストとしての立場から本音を言い返す姿が印象的」と山田氏。
2つ目はいとうせいこう(約15万人)のこんなつぶやきだ。
〈洗濯機、電子レンジ、マッサージ機などは使う時以外、コンセントを抜いとく。それだけで去年以来うちの消費電力は半減してる。節電は大変ってイメージ、作られてると思う〉(7月30日)
「主婦の立場から役に立ったつぶやきといえばコレ」と山田氏は言う。
最後は、糸井重里(約53万人)が「『ルールを守ろうよ』と呼びかけている」(山田氏)もの。
〈お相撲さんは真冬でも浴衣一枚で寒くない、と思っている人もいるようだが、寒いのは誰だって同じだ。「有名人」という人たちが、何を言われても平気だと思っている(あるいは考えもしない)人もいるらしいが、いやがらせをされていやな気持ちにならない人はいない。がまんしているだけだ〉(7月24日)
山田氏は「炎上することが珍しくないツイッターの世界ですが、糸井さんの言葉だとすんなり心に入ってきます」と評価している。
l※週刊朝日 2012年8月31日号