「騒動の渦中に番組を降板するとの報道も出て、石坂さんが直撃取材をされた際、『それは私の方が言うべきことではなくて』『放送は必ず見ますよ。それについてのコメントは別に私は何も言わない』『たとえ感じることがあっても、私個人の問題ですから』と紳士的に対応していました。番組の大功労者なのに不満や文句の一つも漏らさず、ネット上では石坂さんの懐の深さに称賛の声が相次ぎました。結局、同年3月いっぱいで番組を卒業し、最後の出演でも、発言はほとんどありませんでしたが、終わりに笑顔で挨拶をして共演者から労をねぎらわれていました」(民放キー局のディレクター)
そんな石坂だが、本業の俳優業だけでなく、絵画や料理など多趣味で知られているが、趣味においてもその懐の深さをみせている。
「他にも、プラモデルが大好きで『キットを見るだけでも1週間持つ』と言うほど。さらに、人生を豊かにしてくれたプラモデルへ恩返しがしたいと『ろうがんず』というプラモデルクラブを立ち上げ、大会まで開催しています。しかも、賞金として自ら50万円のポケットマネーまで出している。高齢になると自己抑制力が低下し、その人の性格があらわになってしまうと言われていますが、これまでの石坂さんの振る舞いを見ると、本当に人間性が優れているんだなと思いますね」(前出の編集者)
元恋人や元妻との共演に平静を保ち、テレビでの発言をカットされ続けても怒りをみせず、そして男気もある石坂。まさに理想の大人と言っても過言ではないだろう。(ライター・丸山ひろし)