また、作品に関しては「(人気アニメやコミックの)実写映画は必ず、コミックやアニメのファンから文句を言われるというのが定説ですが、今回は自分の周りにもその(原作コミック・アニメ)世代の子たちがいっぱいいて、ちょっと見た限りすごい作品だなという感じ。原作に忠実でいて新しいものも入っていて。もしかしたら実写版で最初に成功した例ではないかという意見もあって」と語った。その出来に自信をのぞかせ、「唯一の失敗は荒巻じゃないかって言う話もあって」と会場を笑わせた。

 ハリウッドと日本での映画撮影の違いについて問われると、「自分が監督やるときは非常に簡単でワンテイク(でOKを出すこと)が多いんですが、ハリウッドはカメラの台数が多い。自分は最高で3台くらいだけど、むこう(ハリウッド)は5カメも6カメもあって。ただ歩くだけでの演技でも、監督が『グッド!……ワンモア』。もう一度やると『ナイス!……ワンモア』、次は『ベリーグッド!……ワンモア』『ジーニアス!……ワンモア』と、歩くシーンだけでも何カットも撮った」と撮影を振り返り、「これはお金かかるなとつくづく思いました(笑い)」とコメントした。

 映画「ゴースト・イン・ザ・シェル」は4月7日から公開される。

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