私がEightにアップしている情報がこちら。名刺画像に加え「キャリアサマリ」としてプロフィルを書いています。過去の名刺を時系列でアップしている人もいます。部署異動や転職などの流れもわかり、その人の経歴がひと目でわかるのが魅力です
私がEightにアップしている情報がこちら。名刺画像に加え「キャリアサマリ」としてプロフィルを書いています。過去の名刺を時系列でアップしている人もいます。部署異動や転職などの流れもわかり、その人の経歴がひと目でわかるのが魅力です
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石川温(いしかわ・つつむ)/中央大学商学部卒。1998年に日経ホーム出版社(現・日経BP社)に入社後、日経トレンディ編集部で編集記者として、ヒット商品、クルマ、ホテル、ケータイなどを取材。2003年に独立し、主にケータイ・スマホ業界を幅広く取材し、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌でスマホ関連のコメントや記事執筆を多数行う。日経電子版「モバイルの達人」を連載するほか、ラジオNIKKEIにて、毎週木曜22時から「石川温のスマホNo.1メディア」のパーソナリティー、NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師を務める。メルマガ「スマホ業界新聞」を毎週土曜に配信中。All About「携帯電話・スマートフォン」ガイドも務める
石川温(いしかわ・つつむ)/中央大学商学部卒。1998年に日経ホーム出版社(現・日経BP社)に入社後、日経トレンディ編集部で編集記者として、ヒット商品、クルマ、ホテル、ケータイなどを取材。2003年に独立し、主にケータイ・スマホ業界を幅広く取材し、テレビ、新聞、ラジオ、雑誌でスマホ関連のコメントや記事執筆を多数行う。日経電子版「モバイルの達人」を連載するほか、ラジオNIKKEIにて、毎週木曜22時から「石川温のスマホNo.1メディア」のパーソナリティー、NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師を務める。メルマガ「スマホ業界新聞」を毎週土曜に配信中。All About「携帯電話・スマートフォン」ガイドも務める

 ビジネスパーソンにとって悩ましいのが名刺の管理です。名刺フォルダー、名刺ボックス、パソコンの名刺ソフトと、その管理方法は多種多様ですが、どれも決定打に欠けるのが実情ではないでしょうか。

 名刺管理を15年以上諦めていたというスマホジャーナリストの石川温氏は、最新刊『仕事の能率を上げる最強最速のスマホ&パソコン活用術』の中で、そんな状況を一変させそうな新たなサービスを紹介しています。

*  *  *

 実際に使ってみて驚いたのが、Sansanという会社が提供する「Eight」というサービスです。Eightはスマホ用アプリで、iOS版とAndroid版が用意されています。パソコンのウェブブラウザからでも利用できます。基本的な機能であれば、無料で使えるところも魅力です。

 アプリをインストール後、アカウントを作り、まずは自分の名刺をアプリのカメラで撮影して読み込ませます。その後、手元にある他の人の名刺を読み込んでいき、ファイリングします。

 びっくりするのは、名刺上の名前や企業名、連絡先を人力で入力していることです。ユーザーが撮影しアップした名刺の画像は、どこかにあるEightのセンターで人が1枚1枚目視で確認し、手入力でテキスト化され、ユーザーのデータベース(DB)を更新していきます。機械で読み取るわけではないので、かなり正確なのです。

 Eightでは、正確なテキスト情報と名刺の画像が一緒になってDBになります。これだけでも便利なのですが、さらに快適なのが、他のユーザーとSNSのようにつながれるという点にあります。

 例えば、名刺交換した相手もEightを使っていた場合、自分も相手の名刺をEightにアップするし、相手もまた自分の名刺をアップする可能性が高いです。もしお互いがアップした場合、そこでマッチングが行われ、Eight上でつながれます。これにより、SNSのようにメッセンジャー機能を使ってメッセージのやりとりなどが可能になります。

 さらにここからが真骨頂なのですが、相手の名刺が変わったときに、通知で知らせてくれる機能があります。「あの人、転職したんだ」とか「部署が変わったんだ」ということがすぐにわかるようになっているのです。

 その人が情報を公開していれば、過去の名刺の履歴がアップされているので、どんな仕事をしてきたのかも把握できます。部署や会社が変わったときに通知で認識できるので「久しぶりに飲みに行きますか」といったメッセージも、タイミングを外さずに飛ばせます。

 また、自分が名刺交換をしたことがなくても、名前を検索することで「あの会社にいる、あの人」を見つけることも不可能ではありません。そこからアプリ上で名刺交換の依頼を行い、メッセージのやりとりすることも可能です。

 ちなみに、ここ2年ほどで私が名刺交換をした約2000名を読み込ませましたが、460名程度がEightユーザーでした。また、Facebookと同様、何か告知をすれば、つながっている人にアピールすることも可能です。実際、知り合いが本を出したとき、Eight上の発言からそれを知りました。

 なお、有料サービスも提供しており、月額400円(または年額4000円)支払えば、名刺データをCSV形式でダウンロードできたり、無料のユーザーよりデータを優先して入力してくれたりします。そういったサービスに魅力を感じるなら、一度試してみるのもいいでしょう。

 現在は「100万人が使うEight」という触れ込みですが、早晩ユーザー数が増えて、さらに人とのつながりが広がり、より利便性の高いサービスになっていきそうです。(石川温)