あまり知られていないが、兵庫県南端、本州と四国を結ぶ淡路島には、かつて鉄道があった。大正時代から昭和の半ばにかけて島の中南部を走り、島民や物資の輸送などで活躍した「淡路鉄道」だ。自家用車の普及などに押されて存続が難しくなり、1966(昭和41)年9月30日に運行を終えたが、現在でも、島内各地に遺構が残る。最後の運行から50年後の2016年10月2日、廃線跡をたどる旅に同行した。

続きを読む