三条市立大学(大学提供)
三条市立大学(大学提供)
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 コロナ禍や年内入試の拡大を背景に、地方大学の置かれる立場が年々厳しさを増している。苦境にあっても県外から学生を集めることに成功している大学はどのような経営努力をしているのか。その戦略に迫った。

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「いま受験生に人気なのは『自宅から近い大学』『早く合格が決まる入試』です。全国的に受験生の人口が減るなか、地方の大学が全国区で学生を集めるのはかなり厳しくなっています」

 ベネッセのグループ会社で、進路情報誌の発行などを行う「進研アド」の担当者はこう話す。

 地方の大学は、地元で活躍する人材を育てる側面があるが、出身地をはじめ、さまざまなバックグラウンドを持つ学生が集ってこそ、授業では学べない経験や新しい考え方が生まれる。だが東京の大学ですら、首都圏出身者が大勢を占めるようになっており、地方の大学が多様な学生を集めるのは一筋縄ではいかない。先の担当者が言う。

「ここ10年ぐらいは高校生が自分たちの住むエリアの大学への進学を希望する、いわゆる地元志向が進んでいました。それを加速させたのがコロナ禍です。国内の感染が拡大してからは地元中堅私大の志願者が急激に増えてきました。また多くの大学がオンライン授業を行うようになり、都会に出て高い家賃を払ってアパートを借りる意味が見いだしづらくなった。こうした潮流の中で『わざわざ県外に出る必要はない』という意識が高校生の間に広がりました」

 とはいえ、地方でも幅広い地域から学生を集めることに成功している大学はある。共通点は、その大学でしか学べない“専門性”があることだ。

「地域外の受験生に訴えかけるために特定の分野に特化していたり、地域連携にたけていたりと、明確な特色を打ち出している大学が結果として学生集めにも成功している印象があります」(進研アドの担当者)

 さて、どんな地方大学が受験生からの支持を集めているのだろうか。本誌「週刊朝日」では次の4大学をピックアップし、努力の裏側に迫った。

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