前日に大本命の体操男子団体と柔道で金メダルを追加し波の乗る日本。リオデジャネイロ五輪の5日目を迎えた今日のみどころは引き続き柔道と、男女3人がベスト8に駒を進めた卓球、そして大会2日目の400m個人メドレーでダブル表彰台を果たした萩野公介と瀬戸大也が登場する競泳だ。
柔道では、女子63kg級の田代未来と男子81kg級の永瀬貴規が登場する。田代といえば、2004年アテネ、08年北京で金メダルに輝いた谷本歩実の秘蔵っ子だ。14年と15年の世界選手権で3位表彰台に上がり、今年のワールドマスターズで連覇を飾るなど着実に力を上げてきた。最大の敵はクラリス・アベニュー(フランス)とティナ・トルステニャク(スロベニア)だ。一方、男子81kg級は選手層が厚く厳しい戦いが予想されるが、昨年の世界選手権で優勝した永瀬の実力を発揮できれば、メダルの可能性もある。
続いて卓球。女子では石川佳純が初戦で敗退する波乱があったが、福原愛が北朝鮮のエースに快勝してベスト8入り。準々決勝では12年ロンドン五輪の銅メダリスト、フォン・ティエンウェイ(シンガポール)と激突する。また、不動のエース・水谷隼と丹羽孝希がそろって準々決勝へ進んだ男子は、世界ランキング6位の水谷が同11位のマルコス・フレイタス(ポルトガル)と、同22位の丹羽は同4位の強敵・張継科(中国)に挑む。
さらなるメダルが欲しい競泳は、萩野公介が4×200mリレーで今大会2個目のメダル獲りに挑戦する。メンバーは北京、ロンドン五輪のバタフライ銅メダリストである松田丈志のほか、若手の江原騎士、小堀勇氣という“新旧混合”の顔ぶれだ。萩野とともに、400m個人メドレーで銅メダルを手にしている瀬戸大也は、200mバタフライ決勝で今大会2個目のメダルを狙う。
1次リーグA組でベラルーシとブラジルに連勝し好スタートを切った女子バスケットボール日本代表が3連勝を目指しトルコと対戦する。また、テニスでは、杉田祐一が第15シードのジル・シモン(フランス)との2回戦に臨み、錦織圭、ダニエル太郎に続く3回戦進出を目指す。
今大会から正式競技となった7人制ラグビー。女子は予選敗退に終わったが、きょうから男子の予選が始まる。日本はラグビー王国のニュージーランドやケニア、イギリスと予選プールCに入り、決勝トーナメント進出を争う。(文・高樹ミナ)