左から太秦萌、松賀咲、小野ミサ、太秦麗
左から太秦萌、松賀咲、小野ミサ、太秦麗
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昨年の「京都国際マンガ・アニメフェア2015」内でイベントを開催。手前の女性たちがCMの声を担当した
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5月開催の「地下鉄の日」にも、多くのファンが足を運んだ
5月開催の「地下鉄の日」にも、多くのファンが足を運んだ

 一部で話題となっている、京都市営地下鉄の女子高生キャラが、ついに短編アニメとして動きだした。

 地下鉄の駅構内などで見ることのできる彼女たちは、京都市の地下鉄利用を促進するキャンペーン『地下鉄に乗るっ』のオリジナルキャラだ。

「京都市内の高校に地下鉄を使って通う高校2年生」の3人がメインで、ヒロイン的な存在の太秦萌(うずまさ・もえ)。そのお友達キャラとして脇を固める、松賀咲(まつが・さき)と小野ミサ。いずれも京都市地下鉄の駅名が由来だ。さらに、正当派ヒロイン系の萌、明るいスポーティー系の咲、メガネっ娘のミサ……と、キャラ萌えのツボもきちんと押さえている。

 鉄道界には、着ぐるみ系のゆるキャラがいるいっぽうで、カワイイ女の子キャラをキャンペーンに採用する会社も多い。トミーテックは鉄道の現場で働く女性をモチーフとした「鉄道むすめ」を、各地の鉄道会社と展開、人気を集めている。8月31日までは、関西地方の「鉄道むすめ」キャラと、太秦萌、そして京福電鉄や北神急行のキャラなど計8社局合同のスタンプラリーも開催され、関西鉄道萌えキャラ界は、熱い夏をむかえているのだ。

 太秦萌らの初出は2010年。職員の家族の手による、現在よりももう少し素朴な(?)キャラデザインだった。13年に現行のものにリニューアルしたところ大きな反響を集め、一気に人気に火がついた。

「沿線の施設などからコラボを持ちかけていただくようになりました。ポスターデザインを使用した磁気カードセットを発売すると、毎回行列が出来てびっくりしています」(京都市交通局)

 15年秋には萌のお姉さんの太秦麗もリニューアルされ、仲間に加わった。

 麗は金曜日の終電を30分延長する「コトキン・ライナー」のPRのために登場したキャラだが、今までいなかった“年上お姉さんキャラ”として新たなファンを獲得しているようだ。

「『日本酒もたしなむ学芸員』という設定で、高校生の3人とは違うタイプということもあってか、4月には池坊さんとの共同PRを行うなど、これまでより少し高めの年齢層の方々にも受け入れていただいているように感じます」(京都市交通局)

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